試写会後には、第10回と11回の演出を手がけた西村武五郎と、主演の勘九郎が取材に応じた。
実際に、現地スウェーデンのストックホルムで3週間ほど撮影が行われた“ストックホルム青春編”。この撮影を、勘九郎は「100年前から残っているスタジアムを目撃したとき、『ここで撮れるんだ』といううれしさと、プレッシャーでスタッフやキャスト全員の毛穴が開きました」と振り返る。
第10回の弥彦が追い詰められるシーンは、実はこのロケの後に撮影されたそうで、勘九郎は「ストックホルムであまりにも濃密な時間を過ごしていたので、三島さんと恋人のように映ってしまったそうで、『それはちょっと違う』と指摘されたことを覚えています(笑)。最初っからベタベタしてたんで、冷静に『このときはもっと距離がある』と言われました」と裏話を明かす。
そして、第11回で弥彦が走ったシーンを見たときの感想を「自然と涙が出るという体験をしました。あれ、本当に400m走ってからの芝居を全部一連で撮ったんですよ。生田斗真のその姿を見ていて本当に感動しましたし、この後走るときは『ちゃんとやらなきゃいけないな』と思いました。だから、金栗さんと同じ気持ちになれました」と語る。
同回には、特に四三がかわいらしく映る場面があるのだが、勘九郎いわく「照明部が凝ってくれました。“女子感多め”な照明を命がけで作ってくれて(笑)」とかなり力の入ったシーンだとか。
西村も「リハーサルで、だいぶ女形な芝居をしてきてですね、『ちょっと行き過ぎかもしれません、勘九郎さん!』と言いました(笑)」と語るほどに、気合の入った芝居になったようだ。
それがどのシーンなのか、放送を見たら一発で分かると思うので、楽しみにしてほしい。
記者=さこ
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