“階段落ち”と聞いて、皆さんは何を思い浮かべるだろうか?
演劇好きの筆者は、2005年から現在まで繰り返し再演されている堂本光一主演の「Endless SHOCK」を思い出す。
ショーに人生を捧げる男の半生、そして華やかなステージの舞台裏を描いたいわゆるバックステージものである。
そんな作品の見せ場となっているのが“階段落ち”。劇中劇でライバル役に真剣(本物の刀)で刺された主人公が、階段を転がり落ちながらも、満身創痍になりながらも、ショーをやり遂げるという息を飲むシーンだ。
しかしアラ還の両親は、“階段落ち”といえば1982年に公開された映画「蒲田行進曲」と答える。
「蒲田行進曲」は、撮影に臨む大部屋役者が危険を顧みずに映画の見せ場となる“階段落ち”に果敢に挑戦するというバックステージもの。
年齢や作品は違えど、“階段落ち”は人々の心を揺さぶるようだ。
いつの時代だってどんな人だって、エンターテインメントのために身体を張る人を見ていると、なんだか泣きそうになってしまう。少なくとも私は涙目になってしまった。
3月23日(土)にNHK BSプレミアムで放送されるドラマ「スローな武士にしてくれ~京都 撮影所ラプソディー~」(夜9:00-11:00)は、エンターテイメントに情熱を注ぐ一癖も二癖もあるスタッフや役者たちが、最新技術を使って最高の時代劇を作ろうと奮闘する“階段落ち”ありのバックステージものだ。
ザテレビジョン流「試写室」では、マスコミ向け試写会にて一足先に本作を見た記者が、試写会後に行われた会見でのコメントを交えながら、独自の視点から本作の魅力を紹介する。
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