多部未華子、20代最後の撮影は「ムロさんとのキスシーン」

3月23日(土)、24日(日)に放送されるテレビ東京開局55周年特別企画ドラマスペシャル「二つの祖国」の記者会見が行われ、ムロツヨシ、多部未華子、高良健吾、新田真剣佑、松重豊が登壇した。

本作は、山崎豊子著「二つの祖国」を映像化。第二次世界大戦の前・中・後の日本とアメリカを舞台に、激動の時代を生き抜いた日系アメリカ人二世たちの怒涛の人生を描く感動巨編だ。

会見では、主人公・天羽賢治を演じる小栗旬が海外での仕事のため不在。チャーリー田宮を演じるムロは、「こういう舞台あいさつで、まさか一番最初にあいさつするのが僕だとは思わず、小栗旬不在で本当に申し訳ございません」と会場を和ませ、「(撮影は)結構タイトなスケジュールだったのですが、頑張ってチャレンジしたところもありますから、皆さんにどうか見ていただきたいと思います」とアピールした。

続けて、賢治の同僚・梛子を演じた多部は、「梛子はとても悲しい役なのですが、大切に演じさせていただきました」と思いを明かす。

また、天羽家の次男で日本軍に徴兵される忠を演じた高良は、「最初に台本をもらったときに、本当に素晴らしいドラマだと思いました。戦争を題材にしたこのドラマを通して、もう一度自分の生まれ育った国や、自分の中に流れている血やルーツ、そういうものを皆さんと考えるきっかけになる作品になっているんじゃないかと思います」とコメント。

さらに天羽家の三男でアメリカ軍へ志願する勇を演じた新田は、「自分の中に眠っていた“アメリカン”を出してみました。僕自身も映像をまだ見ていないので、楽しみにしています」と話した。

そして、賢治の父・乙七を演じた松重は、「山崎豊子さん原作のドラマというのは、何度読み返しても、その崇高さというのは本当に失われないなという気がしています。『(テレビ東京のドラマは)食べているだけじゃないんだな』と日本の皆さんに知っていただきたいと思います」と笑いを誘った。