SNSに翻弄(ほんろう)される家族を描く「向かいのバズる家族」(毎週木曜夜11:59-0:54、日本テレビ系※4月4日[木]スタート)。家族も知らない裏の顔を持つ主人公・篝あかりを演じるのは内田理央。
「私もSNSを始めたときは、“いいね”が来るたびにすごくうれしかったのを覚えています。そしてみんなに“いいね”されて、あかりと同じように調子に乗っちゃった(笑)。そう考えたら、誰にでも当てはまることが描かれているんだと思います」
あかりは表の顔は笑顔を絶やさない女の子だが、裏アカウントでは匿名で怒りを形にして、SNSの世界にぶちまけている。
「別人格になりたくなる気持ちは分かります。やっぱり誰もが外では嫌われたくないじゃないですか。私もですがニコニコして当たり障りのないように演じちゃう。でも家族に対しては別の自分がいて…。裏アカウントはないですが、私は高校生のときにネット上にアバターを持っていました。リアルより友達も多くネットで使うお金も持っていたりと充実していて。当時の私はそっちにいる方が素直になれましたね。あかりにとって“裏アカ”はそういう存在なのかも。ただ、やっていたのは結構前で今とネットを取り巻く環境が違い過ぎるから何とも言えないんですが…」
現在は、“炎上”“バズる”などの言葉をよく耳にするなどネットの世界は混沌(こんとん)としている。
「私もSNSをやっていますが、言葉のあやで誤解も生まれやすいので怖いなと思うことはありますね。本当はちょっとした不満やぼやきの方が面白いと思うんですが、そのバランスが難しくって…。こちらは意図していなくても、見ている人を心配させてしまうなんてこともありますから、最近では『カフェに行った!』とか『友達と会った』という投稿が多くなっちゃった(笑)。でも、これによって私も前よりも外に出るようになったし、意外と明るく変われたのかも。私はポジティブにSNSが作用した感じです」
ちなみに、寝るギリギリの時間までスマホを持っているという内田。どんな使い方をしている?
「SNSとゲーム、買い物サイトをよく見ています(笑)。もちろん傷つくこともあるけれど、それから逃げるより自分のイメージは一番自分が知っておきたいと思うタイプで。なので、このドラマの感想もいっぱい発信してほしいです」
取材・文=玉置晴子
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