主演の佐藤が演じるのは、東京でうだつの上がらないフリーライターとして働く稲村家の次男・雄二。
佐藤は「白石監督の作品はほとんど見させてもらっていますが、ぜひいつかご一緒できたらと思っていた方ですので、今回は念願がかないました。
素晴らしい脚本、共演者、スタッフの皆さまとの仕事ということで、僕が気負い過ぎずとも良い映画になるであろうというある種の確信をすでに持っておりますが、こんな環境で映画作りに励めることを当然と思わずに、幸せをかみ締めながらも精進していく撮影期間であればと思います。今回のお声掛け大変光栄でした。有難う御座います」と白石作品への初参加を喜んだ。
そして、鈴木が演じるのは、3きょうだいで唯一自身の家庭を持つが夫婦関係に思い悩み、幼少期より人とのコミュニケーションに苦手意識を持つ長男の大樹。
自身が演じる役について「複雑な家族の関係、過去の事件と妻子への思い、吃音の症状。この作品は自分にとって大きな挑戦になるだろうことを今から確信しています。
と同時に、この役を『鈴木にやらせてみたい』と思っていただけたことに感謝しています」と話し、「白石監督、そして素晴らしい共演者の方々と、丁寧に、時に乱暴に心を通い合わせ、皆さんの心に突き刺さる『ひとよ』を作り上げていきたいと思います」と意気込みを語る。
そんな2人の妹・園子を演じるのは松岡。事件によって美容師になる夢を諦め、スナックで働きながら生計を立てているという役どころだ。
松岡は白石監督作への出演に「熱い視線でずっと作品を追っていた白石和彌監督とご一緒させていただけることは私にとって大変うれしいことでありつつも、今の自分は何ができるのかバレバレになってしまうだろうなと今から眉尻を下げています。己を知れるというのはとても良いことですから、真っすぐ向かっていこうと思います」と力を込めた。
そして、15年ぶりに3きょうだいとの再会を果たす母・こはるを田中が演じる。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)