石坂浩二、倉本聰がつづる壮大なドラマに「描かれているのは“人間”だけじゃない」<やすらぎの刻~道>

2019/04/08 07:00 配信

ドラマ インタビュー

栄(石坂浩二)はプロデューサーの財前(柳葉敏郎)からドラマ化の話を持ち掛けられる(C)テレビ朝日


もうちょっと真面目にやらないと


――「やすらぎの郷」メンバーとの再会はいかがでしたか?

前作は2クールでしたが、撮影は10カ月くらいやっていたんです。なので、本当に気心が知れた仲ですし、台本を読んだらどう演じるのかということが推測できるので、すごくやりやすいです。

ただ、新メンバーの方々とはまだあまり共演できていないので、そこは楽しみです。こっちは慣れた感じでやっているので、新メンバーの方たちが嫌じゃないかな?という不安もあります。もうちょっと真面目にやらないといけないかなと(苦笑)。

――テレビ人専用の老人ホーム「やすらぎの郷 La Strada」の魅力は?

前作ではいろいろと施設の中だけで問題が起きたり、何かと騒がしかったのですが、今回は、外界とも少し接触がある。前は外にも出たらダメ、という感じだったのですが(笑)。

あれだけ広い土地で、スタッフもいて、無料というのはすごいですよね。ただ、ドラマでは細かい部分まで描かれていないですが、実際は洗濯ルームとか、コンビニもどっかにあるんじゃないかと思いますよ(笑)。

――では最後に、読者へメッセ―ジをお願いします。

誰にも縛られずに、放送されることもなく、自分のためだけに書こうした幻の作品を栄が書き直すところから物語は始まります。先日、後半部分の台本が上がってきて、読んでみたら「なるほど!」と思いました。

やすらぎの郷」「道」両方のドラマが相互に非常にうまく反映している。本当は途中から見ても大丈夫と言いたいのですが…(苦笑)。

1年かけて見終わったときに、絶妙に伏線を回収していくミステリーの醍醐味のような流れがあるので、見落とさずに、最後まで見守っていただければと思います。