「こんなこといいな、できたらいいな♪」ドラえもんの名曲をスキマスイッチ・常田真太郎がアレンジ!

2019/04/04 17:45 配信

アニメ

アニメ放送40周年を迎える「ドラえもん」の楽曲のリニューアルを手掛けた常田真太郎(スキマスイッチ)、ha-j

2019年春、放送40周年を迎えるアニメ「ドラえもん」では、この節目を記念して、番組スタート以来長年にわたって親しまれてきた楽曲「ドラえもんのうた」「ぼくドラえもん」の2曲が、新たなアレンジでよみがえる。

ドラえもんのうた」(作詞:楠部工、補作詞:ばばすすむ、作曲:菊池俊輔)は、「こんなこといいな、できたらいいな♪」のフレーズで始まる、おなじみのオープニングソング。この名曲を、自らのユニット活動だけでなく、数々の楽曲提供やサウンドプロデュースを手掛けるスキマスイッチ・常田真太郎がアレンジすることに。ドラえもん役の水田わさびをはじめとするレギュラーキャストたちが、まるで“リレー”するように歌いつないでいく。

また、「あたまテカテ~カ♪」の歌い出しでおなじみの「ぼくドラえもん」(作詞:藤子・F・不二雄、作曲:菊池俊輔)は、嵐や乃木坂46への楽曲提供で知られるヒットメーカー・ha-jがアレンジを担当。こちらは、ドラえもん役の水田わさびが歌唱する。

2作とも、懐かしさはそのままに新しさをも感じさせる、爽やかなアレンジで復活。誰もが知る“ドラえもんソング”のアレンジに挑んだ2人は、「クリエイター泣かせの楽曲で、“感性の極み”ともいうべきチャレンジでした」(常田)、「僕自身が育ててもらった『ドラえもん』を全て詰め込んで凝縮しようと思ってアレンジに挑みました」(ha-j)と喜びのコメントを寄せている。

常田真太郎(スキマスイッチ) コメント


2006年公開の「映画ドラえもん のび太の恐竜2006」で主題歌を担当させていただきましたが、まさかテレビシリーズにも関わらせていただけるなんて想像もしていなかったので、オファーをいただいたときは、ビックリしたと同時にうれしい気持ちがこみ上げました。昔から金曜だけは、7時から「ドラえもん」を見られるように早めに夕飯を食べていたぐらい、「ドラえもん」は僕の生活の中の一部だったので、本当にうれしかったですね。

ドラえもんのうた」は非常にシンプルを極めた楽曲で、どうにでも料理できてしまうがために、クリエイターとして丸裸にされている気分でした。でも、歌と歌の間のフレーズですら皆さんの耳に記憶されているし、構成されている音全て含めて、「ドラえもんのうた」なんですよね…。だからこそ、元のフレーズを残した方がよいのか、でも残し過ぎると自分の色が出ないのでは…という葛藤を1カ月以上続けてきました。本当にクリエイター泣かせで“感性の極み”ともいうべきチャレンジでしたが、ひみつ道具が登場するときのフレーズを間奏で生かしたりと新たな工夫も入れたので、「闘ったんだな」と感じていただけたらうれしいですね!

先日、子供と映画の最新作を見に行ったんです。「ドラえもん」は今や2世代、3世代にわたって愛されていますが、自分自身が2世代で楽しんだのが初めてだったので、その偉大さを改めて実感して、皆さんとは違う理由で泣いてしまいました(笑)。また2006年に映画主題歌を担当させていただいた際、藤子・F・不二雄先生の娘さんから「父の世界を表現していただいてありがとうございます」というお言葉をいただいて、感激のあまりトイレで隠れて泣いたことがあります(笑)。映画主題歌をきっかけに幅広い層に受け入れられ、新しいスキマスイッチの扉を開いてもらったと思っているので、本当に思い出深いですし、あのコラボが僕らの“礎”になっています。

ドラえもん」は、日常の中に“SF”が描かれている、夢あふれる唯一無二の作品。中には、ドラえもんやひみつ道具を作りたくて、工業大学に進んだ人もいるんじゃないかな…! ドラえもんには、これからもずっと未来への夢を僕らに届け続けてほしいですね。また、今回アレンジさせていただいた「ドラえもんのうた」は、キャラクターがリレーのようにフレーズを歌い継いでいくので、子供たちにはキャラクターのまねをしながら歌ってほしいですね!

ha-j コメント


今回のお話をいただいて、僕が小さい頃に大人たちから受け取ったものを、今度は自分が子供たちに贈る立場になったんだな、という喜びを感じました。僕自身、「ドラえもん」に育ててもらったといっても過言ではないぐらい、この作品には思い入れがあるので、お力添えができてとてもうれしかったです。

今回のアレンジは、今の「ドラえもん」しか知らない世代には「この早口の曲は何だ?」と思われるかもしれないですが、キャッチ―な要素が詰まっているのが“ドラえもんソング”の魅力。子供たちがすぐに覚えて歌える曲を作るのは実はとても難しいことなので、本当に秀逸な作品だなと実感しました。今回は、僕自身が育ててもらった「ドラえもん」を全て詰め込んで、ギュッと凝縮しようと思ってアレンジに挑みました。悩んだときは常田くんとLINEでやりとりして…2人のトークにはドラえもんスタンプが飛びかっていました (笑)。

僕は、「おばあちゃんの思い出」というエピソードが大好きなんです。あれだけ泣かせてくれる作品はないと思っています。心が疲れたときは、心のデトックスだと思って、あの作品で涙してスッキリすることにしています。何度見ても泣けます! 「ドラえもん」に支えられたり、励まされたりした人はたくさんいると思います。ドラえもんという存在自体が、“勇気”であり“夢”であるのかな…。だからこの歌も、困ったとき、落ち込んだときも「ドラえもんはいつもそばにいるよ」ということを頭に置いて楽しんでいただけたら。そして、ドラえもんにはいつまでもみんなのお友達でいてほしいなと思いますね。たまにはのび太くんだけでなく、僕みたいに締め切りに追われている人も助けてほしいですね(笑)。