――長く続いているシリーズのキャラを演じることの難しさはありますか?
天海:気を付けないと、長くやっているというだけで、それが完成されたもののように勘違いしてしまうことがあるんです。実際は、長く続けば続くほど自分で新鮮味を持ったり、自分を律してやっていかなきゃいけない。
だから、“慣れ”でやらないように心掛けることが大事。誰も言ってはくれませんから、自分で正していかないと駄目だなと強く思います。
田中:そうなんです。慣れちゃいけないけど、慣れてしまうんです。中には、良い慣れもありますから。長くやればやるほど、ごちゃごちゃした感情が渦巻いてきます。
僕にとって、梶山は苦手な役なんですよ。ちょっとクールで、人の上に立ってみんなを見守るようなポジション。
どちらかというと、末端な人間の方が向いていると思っているので…(苦笑)。でも、それが苦にならないのが“キントリ”なんです。
取材・文=月山武桜
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