“断捨離”提唱者・やましたひでこ「やっと分かってもらえたかという思い」

2019/04/09 19:30 配信

バラエティー インタビュー

やましたひでこにインタビューを実施(C)BS朝日

4月10日(水)から、新番組「ウチ、“断捨離”しました!」(毎週水曜夜9:00-9:54、BS朝日)がレギュラー放送を開始する。

同番組は、モノと向き合い「今の自分にとって大事なことは何か」と考え、断捨離を行う家族に密着するドキュメンタリー。

2017年6月のスペシャル第1弾から第5弾まで放送し、回を追うごとに反響が大きくなっていった。

同番組で、物を捨てられない家庭に熱血アドバイスをする「断捨離」提唱者・やましたひでこに、番組の見どころや番組に出演する家族などについてインタビューを行った。

――レギュラー化の率直な感想をお教えください。

ありがたいなと思う半面、やっと分かってもらえたかという思いでした。私が伺うお宅は、ご本人が思っているよりも、状況がすごく深刻なんです。

――深刻とは?

「(部屋が)片付かないな、いつも散らかってるな」程度の認識に見えるかもしれませんが、実際はそんなレベルではない。「要る? 要らない?」の判断ができない状態のまま、物を収納してしまい、物があふれ返っている。“判断の保留”が行われている状態です。

――どうして物をため込んでしまうのでしょう?

一言でいえば「面倒くさいから」です。捨てるには、「分別」して「捨てる日」に捨てなければならない。その日を待たなければならないですよね。

また、物を捨てることへの後ろめたさも、物をため込んでしまう原因だと私は考えます。

――断捨離をするポイントを教えてください。

ポイントなんてないです! ただ、皆さんは物を見る時に「この物がいつか必要になるかもしれない」という物を軸とした考え方、つまり、“物軸思考”で考えています。

その思考を変えることが一番簡単なことだと思います。どう変えるかというと、物を見る時には「(今)私が好きだ、私にとって必要か」という“私自身がどうなのか”を基準にすれば誰にでもできます。

――番組に出演される方とはどうやって接していますか。

この番組に出る人たちの家は、物があふれ返っていて、片付けるというレベルの家ではないです。まず、現状をきちんと見てもらい把握してもらうことから始めます。

――「片付けるレベルではない」とはどういう意味ですか?

番組に出演する方々は、「片付け=整えてしまうこと」だと思っています。しかし、それ以前の問題なんです。

しまう先もいっぱいだからこそ、(収納以外の場所に)あふれてしまい、どうしようもできない状況になってしまっている。その状況を抜け出すためには、捨てればいいんです。捨ててしまえば片付けなくて済みますから。

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