広瀬すずがヒロインを務める連続テレビ小説「なつぞら」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか)。4月10日放送の第9回では、これまで我慢に我慢を重ね、怒ることもせずすべてを諦め“いい子”を演じてきた幼いなつ(粟野咲莉)が、初めて子どもらしく泣きじゃくり、泰樹(草刈正雄)の胸に飛び込んだ。66歳の草刈と8歳の粟野が見せた魂の演技に、視聴者からは感動の声が上がっている。(以下、第9回までのネタバレがあります)
兄・咲太郎(渡邉蒼)に会いたい一心で、柴田家を黙って抜け出したなつ。川原でひとり、孤独と向き合っているところに現れたのは、なつを必死に探す泰樹ら柴田家の家族たちだった。
「どうして…どうして私には家族がいないの!」これまで怒ることも、わがままを言うこともなく、“いい子”でい続けたなつ。そんななつが初めて、柴田家の面々の前で声を荒げ、泣きじゃくった。
そんななつに、泰樹が「もっと怒れ!怒ればいい」と怒鳴り返す。なつも感情をむき出しに「ばかやろう!…ちくしょう…ばかやろう!」と叫び、たまらず泰樹の胸に飛び込んだ。泰樹は「お前には、もうそばに家族はおらん…だが、わしらがおる」と、なつをしっかり抱きしめた。
優しい言葉をかけるのが苦手な泰樹。第1回(4月1日放送)で、なつが剛男(藤木直人)に連れられて十勝にやってくると「牛や馬ならまだしも、役立たんやつを増やしてどうする」と冷たく言い放った。演じる草刈も、「なつぞら」公式サイトのインタビューで「僕自身、ここまで頑固な役はやったことがない」と苦笑するほど孤高の存在だ。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)