私が演じる竹中美郷は、過去の経験を引きずりながら今も生きていて、とても後悔がある人だと思います。原作を読んだ時は、後味悪く、実際演じる時はどうなるんだろうと思いましたが、台本を読んでみて美郷はどこかで希望の光を探しているのかもしれないと感じました。
美郷役は私にとって初めての挑戦になるような気がしていますので、そんな中、美郷の希望を見つけながら演じたいと思います。
主演の溝端淳平さんとは、以前共演させてもらいましたので(※NHKドラマ10「わたしをみつけて」2015年)、たくさんお話してくださいます。座長としてとても現場を盛り上げてくださる方なので、刺激し合いながらお芝居を作っていけるのではないかと思います。
誰がうそをついて、誰と誰がつながって、うそか、本当か、謎が多い作品なので、それぞれの関係性を読み取るのもこのドラマの面白さだと思います。
この独特のスリルとサスペンスを楽しんでいただければと思います。
僕が演じる皆川希一は、一見すると性格の悪い高圧的な男ですが、実はその裏にあるコンプレックスが影響しているのではないかと思い、同級生の男性4人の中でも1番人間味のあるキャラクターだと思っています。
視聴者の方からは憎まれる事になりそうですが、僕だけは希一を愛していこうと思います。
原作も読ませていただき、先が読めないストーリーや複雑な関係性がとても面白く、悪意のあり方や、何を持って悪と言うのかなど、とても考えさせられました。
溝端淳平さんは事務所の先輩で、映像作品でご一緒するのは初めてなのでとてもうれしいです。演技はもちろんのこと、現場の居方なども学ばさせていただこうと思っています。
昨今、SNSなどでは、過ちを犯した人を無関係な人たちが叩く魔女狩りのような事が平然と行われています。
「悪意とは」「罪とは」など、考えさせられるテーマがこのドラマには数多く盛り込まれていますので、視聴者の方にも“悪”について今一度、考えていただくきっかけになる作品になればいいと思っています。ぜひ、ご覧ください!
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