――こがけんさんにとってはやはり、「R-1ぐらんぷり2019」は大きなターニングポイントになりそうですね。
「そうですね。実は『R-1』の決勝進出が決まってから、集中したいと思ってアルバイトを全部辞めたんです。カミナリが『M-1(グランプリ2016)』(2016年、テレビ朝日系)で決勝進出を決めた時、バイトを全部辞めたって言ってるのをテレビで見て、モロに感化されちゃいまして」
――その意味でも、今度の単独ライブは、かなり重要なポイントになるのでは?
「はい、ここでハネたいです! ただ、正直申しますと今、集客にとんでもなく苦戦しておりまして…」
――この記事がお力添えになればよいのですが…。さて、今回のライブは「第1.5回」とカウントされていますが、その理由は?
「3年前、今はなき渋谷のシアターDで初めての単独ライブをやったんですね。ありがたいことに、100人くらいのお客さんが見に来てくださったんですが、経費も結構かけた熱量の高いライブで、結果、十分成功といえるだけのものになったんです。でも、だからといって、そこで知名度が上がるわけでも、テレビの仕事が増えるわけでもなく…。そしたら、自分は自己満足でお笑いをやってるだけなんじゃないか、辞めた方がいいのかな、というモードに入っちゃいまして。同じくらいの芸歴の芸人にはよくある話で、単独ライブが成功したからこそ、廃人みたいになっちゃったんですよね。バイオリズム的に悪い周期に入っちゃったっていうか」
――燃え尽き症候群のような状態ですか。
「はい、まさに。で、何とかその症状からは脱することができたんですけど、それ以来ずっと、初単独で100人にしか見てもらえなかったネタに、いつか日の目を見せてやりたいなという気持ちがあって。『R-1』が終わって、吉本(興業 ※こがけんの所属事務所)の社員からの提案で今度の単独ライブが決まったんですが、そのときに思ったのは、前回の初単独でやったことは、ネタにしても、そのパッケージにしても、今でも絶対通用するはずだと。VTRもそのまま使えるものもありますし。今度の単独は、僕のことを『R-1』で初めて知ったというお客さんがほとんどだと思うので、普段どんなネタをやっているのかも知ってもらいたくて、初単独の内容を踏襲したものにしようと思ったんです。そんなわけで、本当は『第2回』なんですけど、第1回の要素もふんだんに取り入れるので『第1.5回』とさせてもらいました」
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)