まさか令和時代の現代劇で「黙れ下手人」なんて言葉が飛び出すとは。妹思いの三好(斎藤)が、妹に手を出した(?)という疑惑の太郎(高橋一生)に対して言い放つ言葉だ。
といっても、もちろんそこは仲良しAK男子3人組。そんなにシリアスなものではなく、岩倉(滝藤)による緊急取調べスタイルで、太郎を問い詰めていく場面にサラッと飛び出した。もちろん、当人のかずな(仲)もいる上で。
それにしても高橋一生という役者、とてつもなくイケメンなのにあわあわ顔が実によく似合う。追い詰められて挙動不審になる演技がうまいイケメン俳優、というカテゴリで彼にかなう人は少ないはず。
そのAK男子3人×かずなで、ああでもないこうでもないするシーンが、とてもほほ笑ましくうらやましい。こういう何げない時間がたぶん独身たちにとっては一番楽しいひとときなのだろうな。
第3話でも太郎の“残念イケメン”っぷり、三好のチャラいように見えて妹思いな一面、そしていつも冷静でビシッとしている岩倉が父といるときに見せる方言丸出しの子どもっぽい感じ、タイトルバックのスタイリッシュさとはまた全然違う魅力がそれぞれ引き出されていて、それぞれのギャップがたまらない。
そんな中、今回は太郎が元恋人・舞衣の結婚パーティーに誘われる、というビッグイベントがある。
同じ立場だったら果たして結婚パーティーに行けるだろうかと考えてみたが、たぶん行けないな。人見知りだからってのもあるし、それ以前に嫉妬で狂ってしまいそう。
太郎も参加してみたら…うん、そうなるよね。ここでも残念イケメンぶりが際立っていた。あと、“平成生まれ独身ボーイズ”にも微妙にイラっとさせられたのは、年のせいか…。
その他、今回登場する「男の本音・裏アジェンダ」がまた生々しいし、それを受けてのかずながとても切ない。切ないというか、痛々しく見えてしまう。これだけの美人女優に痛いってのもあれだけど…さすが演技派だ。
また、透子(桜井)の私服・前髪おろし×眼鏡はとてもグッときた。女性って前髪あり・なしでもこんなに違うのね。よく知っているグループのリーダーも6年ぶりに前髪ありにしたらべっぴん度がかなり増して話題になったが、透子のビジュアルにも驚いた。
たぶん、こじらせ系アラフォー男子は決め決めの美女スタイルより、こういう普段着×若干気が緩んだ姿にギャップ萌えするんじゃなかろうか。(※当社調べ)
そして第3話ラスト…最高に笑わせてもらった。なるほど…そうきたか。
世間では10連休という大型連休のゴールデンウイークがもうすぐ終わってしまう。
惜しむらくは、この第3話を連休最初の土曜に見たかった。そうすれば、仕事以外の時間はダラダラ過ごしてGWを無駄にすることもなかっただろう。それくらい一度きりの人生、ガンガンいきたくなる第3話だ。
厳密にはあと3日間あるが、3日くらいじゃ何もできないから、いまだに仕事以外何もない独身男子なんだろうな。
…大きなお世話だ。
文=人見知りシャイボーイ
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