――撮影が始まる1カ月前くらいから、演劇部で舞台の稽古をしていたとお伺いしましたが、その時の様子はいかがでしたか?
部長の雪次郎を演じている山田裕貴君がすごく引っ張ってくれましたね。知り合って「今日から皆さん演劇部です」って言われてもちょっとギクシャクするじゃないですか。「みんなどんな感じかな?」と探りあいますよね。一番しっかりバカをやってくれるんですよ。山田君は先陣切って、「声出して行こう! 」と盛り上げてくれました。そのおかげで、団結できたのかなとも思いますね。山田君がやるから俺らもやろうっていう気持ちにもなりますし。
その中で、発声練習とか、早口言葉とか、腹筋とか演劇部の練習メニューをみんなでしたのですが、俺が演劇を始めたころにやっていたトレーニングもあったので、とても懐かしかったです。(ドラマなどの)現場でこんなふうにみんなで練習メニューをすることはほぼないので。
スタッフ役の人もたくさんいるんですけど、その人たちもずっと稽古場にいてくれて。そのおかげで、みんなで舞台を一緒に作るんだ、これまでの高校生活を一緒に過ごしてきたんだという気持ちが、自分の中でもイメージしやすくなりました。
――その稽古の中での門倉ならではのエピソードはありますか?
早口言葉が黒板に20個くらい書いてあって、山田君が指した早口言葉を、指名された人がすぐ立って早口言葉を3回言う練習があるのですが、俺の順番が回ってきたときに、言えなくても全部勢いで押し切るということをやりました。
全く早口言葉は言えてないのですが、「なんとか、なんとか、なんとか!!! 」という感じで、ずっとMAXで力入れて、言い終わった後に「オラー!! 」って周りを見て、その勢いだけで文句を言わせないっていう(笑)。
恥ずかしいから勢いでごまかして、「どうしたオラァ!! 」「お前らやれぇ!!! 」という感じでごまかし切るっていうのはやりながら、すごい門倉努って感じがするなぁと思いましたね(笑)。
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