――ある出来事がきっかけになって記憶喪失になってしまった漁師という難しい役どころを演じるにあたって、どのような心構えで撮影に挑みましたか?
撮影現場の島に行ってすぐに漁師の方たちの仕事ぶりを見学したり、撮影期間中も現地の方の島での暮らしぶりや島の雰囲気を自分の肌で感じたかったので、カメラが回っていないときもあちこち散策してました。とはいえ、今回の役どころはせりふも削りに削ってとても少ないですし、感情を表に出す役柄ではなかったので、自分の気合や前のめりな気持ちを抑えて、フラットな状態に戻すという作業の方が多かったと思います。
――今回の撮影はオール島ロケですが、好きな場所やお気に入りの風景はありましたか?
いろんなところを散策したんですけど、どこに行っても景色がとてもきれいで。日本にこんな素晴らしいところがあったのか、こんな風景がまだあったのかと気付かされるような島でした。
コンビニもないですし、商店も7時半に閉まってしまうので、撮影が終わるころにはどこも開いていないんです(笑)。信号もあるにはあるんですけど、車の台数も少なくて。3週間くらいそういう環境に身を置いているのは合宿のようで、役作りに集中できるもってこいの環境でしたし、自分としては贅沢をさせてもらっているような気分でした。
――TAKAHIROさんの地元(長崎県佐世保)も海が近くにありますし、今回の映画でも島の景色に美しい海が広がっています。TAKAHIROさんが一番記憶に残っている海の景色はどこですか?
昔から夕陽が好きなんですよね。大きな海の彼方にゆっくりと沈んでいく太陽とグラデーションのかかった空に無条件に癒やされる。とにかく太陽が沈む瞬間を見逃したくないんです(笑)。今回の撮影期間中に見た島の夕陽も素晴らしかったですし、以前ハワイで見た夕陽もとても美しくて、大感動でした。
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