歌舞伎俳優・中村隼人がドラマ初主演!「歌舞伎界の温かさを改めて感じることができました」

2019/05/10 07:30 配信

ドラマ インタビュー

「大富豪同心」でドラマ初主演を務める中村隼人


なんだか不思議な感覚でした


――第1話(5月10日[金]放送)にゲスト出演している豆福役・嘉島典俊さんとのシーンも印象的でしたが、撮影中のエピソードはありますか?

嘉島さんは大好きな方です! 10年ほど前に初めて歌舞伎以外の舞台に出演した時にご一緒したのですが、その時はほとんどお話ししなかったんです。

2015年の「スーパー歌舞伎II(セカンド) ワンピース」で再び共演させていただいて、そこで「その時はこうでしたよね」といったお話をするようになりました。

さらに僕が主演を務めさせていただいた新作歌舞伎「NARUTO-ナルト-」(2018年)にも出演していただき、今回もゲスト出演ということでご縁を感じます。

歌舞伎役者である僕が、歌舞伎役者ではない嘉島さんの演じる歌舞伎役者と話しているというのはなんだか不思議な感覚でしたね。

ストーリーの要でもあるラストシーンは、実は撮影が始まってから3日目くらいに撮りましたが、嘉島さんとの関係が元々あり、お互いの芝居の受け方や出方を知っていたからこそ、スムーズに進んだのではないかと思います。

卯之吉はある意味、おじいちゃんによって小さい水槽の中に閉じ込められて育っているんですよね。

同心になったことで自分よりも不幸だったり、苦労している人がいることを知り、共感することで卯之吉自身が変わっていく姿が描かれています。

1話以降も卯之吉の心を揺さぶるゲストがいっぱい出てくるので、注目していただければと思います。

――竹島宏さんの「夢の振り子」に合わせてキャストの皆さんが楽しそうにしていらっしゃるエンディングも印象的でした。

あれはぶっつけで言われたんですよ! 「はい、皆さんお集まりください」みたいな感じで…。

僕は舞台をやっている人間なので、正直「こんなゆるい感じで大丈夫? 役半分、プライベート半分で…」って思いました(笑)。

しかし、完成した映像を見てみるとほんわかとしていてよかったですね。

話数を重ねるごとに内容が重くなっていったり、不完全燃焼で終わるお話も増えるので、最後にあの映像が流れることによって、肩の力を抜いて見ていただけると思いました。

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