約20年前、怨霊“貞子”伝説の第1弾「リング」で日本中を震撼させた中田秀夫監督が、ハリウッド版「ザ・リング2」以来、14年ぶりに人気ホラーシリーズを手掛けた最新作「貞子」が5月24日(金)に公開される。
本作は、伝説のオリジナルチームがSNS時代に放つ最恐ホラー。貞子と母親との知られざるエピソードを軸に、貞子の恐怖を現代人がリアルに怖いと思えるシチュエーションで描いていく。
貞子に襲われるヒロインの心理カウンセラー・秋川茉優役の池田エライザと、茉優の弟で偶然貞子が映り込む動画を撮ってしまった青年・秋川和真役の清水尋也が“姉弟役”で共演。劇中で、過酷な運命に翻弄されるキャラクターを演じた二人にインタビューした。
――お二人は姉弟役で共演していますけど、お互いの印象は?
池田「これまで特に印象を持つほど接したことがなかったんですけど、周りの役者さんたちから『清水尋也くんのお芝居はいいよ』って聞いていたんです」
清水「皆さんからそんな風に言っていただけるのはうれしいんですけど、最初に会った時に『清水くんって天才なんですよね?』って言われて。その時に『もうヤバい。終わった…』って(笑)」
池田「本人にとってはプレッシャーだったと思います」
清水「今の言葉通り、プレッシャーがすごかったです」
池田「でも、純粋に楽しみにしていました。写真のイメージだと、少しとっつきにくい印象があるんですけど、私には清水くんと同じぐらいの年齢の弟がいて、ちょっと緩やかな感じが似ているなと思ったんです。だから、変に気張らずに接することができたような気がします」
清水「すごく人見知り…?」
池田「最初だけ」
清水「今は違うけど、最初のころは嫌われているのかなって思っていました(笑)」
池田「共通の友達がいるわけでもないし、撮影当初は共演シーンが少なかったんです。だから、後半ぐらいからですね、たくさんお話をするようになったのは」
――今回の作品は大きくジャンル分けすると「ホラー」ですが、オファーが来た時の率直な感想は?
池田「いつもは台本をいただいたら、なるべくその日のうちに読むようにしているんですけど、この作品に関しては2、3日尻込みしました。子どものころの貞子の印象が強くて、読むまでにちょっと時間が掛かりました。でも、勇気を出して読んでみたら、もちろんホラーの要素はあるんですけどヒューマンドラマというか、人の報われない思いだったりとか、少しずつ歯車が合わなくなっていた姉弟の関係が修復されていく感じがすごく丁寧に描かれていて。怖いという以上に、自分自身もそのメンタルまで持って行ってみたいな、ぜひやってみたいなって思いました」
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