――ホラー映画は苦手なジャンル?
池田「見られません。ホラーゲームをやっていても、お化けが出てくると毛布を掛けて隠れていました(笑)。自分からホラーに触れるのは無理です」
清水「僕は見れます。今度、見に行きましょうね〜。」
池田「絶対、イヤ!(笑)」
清水「面白そうな作品があったら誘いますので(笑)」
池田「大きい声を出しちゃうから追い出されるよ」
清水「大丈夫。俺も大きい声を出すから」
池田「じゃあ、二人共追い出されるからやめた方がいいよ(笑)」
清水「僕自身、ホラーは大丈夫なんです。虫が出て来なければ」
池田「今回の撮影で行った洞窟の外に虫がいっぱいいたよ」
清水「やめて!」
池田「フナムシがウジャウジャ(笑)」
清水「フナムシが一番ダメなの(笑)」
池田「ダメそう(笑)。じゃあ、ダイオウグソクムシは?」
清水「もう、ホントやめて。言葉が耳に入ってくるだけでダメだ(笑)」
――“リング”や“貞子”に対するイメージは?
池田「私たちの世代は多いと思うんですけど、貞子がなぜあんな風になってしまったのか知らないんです。ホラーのアイコンとして恐怖の対象だったというか、テレビは怖いものだと思って育ったので。夜のテレビは怖いし、貞子が出てくるから直視できないんです。何か“ツー”という感じの音もイヤ。それと、急に消えるじゃないですか、テレビの画面が。あれも怖かったからテレビに布を掛けて隠していました。意識していなくても意識しちゃっていて、ホントに毎日ビビっていました。いまだに怖いし、今回の映画の予告も見られません(笑)」
清水「僕は映画を見たりして、やっぱりお化けというか霊を想像してみてって言われたら貞子のビジュアルが出てきますね。相当強いイメージが付いていると思います。僕自身、ホラーは大丈夫なので、私生活で何というかテレビに布を掛けたりするようなことはないですけど(笑)」
――あまり詳しいことは言えませんが、物語の終盤に展開される茉優と和真の姉弟愛がグッときますね。
池田「ちょっと記憶がないぐらい自分を追い込んでいました。塚本(高史)さんとのシーンでは、塚本さんにお願いをしてカットが掛かってもしばらくお芝居を続けさせていただいて。自分にも弟がいるから感情移入しすぎてホントにヤバかったです。自分が触れたことがないような気持ちを知ったような気がしたし、楽屋に戻ってもしばらく泣いていました」
清水「あのシーンはメンタルもそうでしたけど、フィジカル的にもかなりきつかったですね。撮影が何日も続いたし、まさに体力勝負。その分、姉と弟の気持ちが強くあふれ出した印象深いシーンになったと思います」
池田「ちなみに、劇中で女の子を持ち上げるシーンが何回か出てくるんですけど、ある場面では全然持てなかったのに、それよりも過酷な状況の中で撮影したシーンでは、なぜかひょいって持ち上げることができたんです」
清水「何かあるね…」
池田「うん。そういう不思議なことが起こる現場でした(笑)」
取材・文=月山武桜
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