5月12日(日)放送の「ザ・カセットテープ・ミュージック」(毎週日曜夜9:00 BS12 トゥエルビ)は、「異端児特集」。マキタスポーツとスージー鈴木が、音楽界の異端児をピックアップして語る。カセットガールは、うめ子こと河村唯が務める。
「音楽界の異端児」として2人が選んだのは、革命的な存在感で時代を変え、独自路線を貫いたアーティストたち。
まずはスージー鈴木が、「我が道を行く、言いたいことを言う、やりたいことをやる」アーティストとして、吉川晃司に着目する。「余人をもって代えがたい」存在感とカッコよさ、そして吉川の歌い方・唱法や、シングルナンバーのタイトルについても語る。
マキタスポーツは、「キャッチフレーズを付けるなら『異端の父』」としてプリンスを取り上げる。ハードロック全盛の時代に現れ、新たな価値観を提示したオンリーワンアーティスト。マキタスポーツは、立川談志の言葉も引きながら、プリンスの天才性を解説する。
多くのミュージシャンに音楽面でもスタイルでも多大な影響を与えたプリンスだが、前回の5月5日放送で語られた岡村靖幸もその一人。2人はプリンスと岡村の関連性についても言及する。
スージー鈴木は、アイドルとしてデビューした後、ロックスタイルに目覚め、衣装や振り付けのオリジナリティーで異彩を放った本田美奈子もセレクト。楽曲はQUEENのメンバーが制作にかかわったナンバーを紹介し、2005年に逝去した名ボーカリストの歴史をたどる。
番組終盤で、忌野清志郎を取り上げたスージー鈴木が、選曲したナンバーの歌詞を読み上げながら胸を詰まらせるところは今回の一つの見どころ。清志郎の遺作ともいえるアルバム『夢助』を解説するコメントは感動的だ。
そしてラストは、「タイトルを付けるなら『マルチ異端』」と称して、マキタスポーツが選んだビートたけし。「たけしさんの曲の中でいちばん好き」という楽曲を聴かせた後、「物心ついて初めて見た異端」「何よりもロックスターのように見えた」など、マキタスポーツが自身にとってのビートたけしの存在の偉大さを切々と語っていく。ビートたけし研究者としての視点で次々と言葉にする「ビートたけし論」は必聴の内容だ。
番組では、6月9日(日)の発売が決まった「ザ・カセットテープ・ミュージック」のコンピレーションCD『ザ・カセットテープ・ミュージックCD』にも触れる。付属の特製ブックレットには、番組秘蔵写真や、マキタスポーツ・スージー鈴木の書き下ろしコメントも掲載されるという。この2枚組CDは番組ファン必携のアイテムとなりそうだ。
また、CD発売を記念し、6月11日(火)にトークイベント開催も決定している。
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