NHKスペシャルにて3月に放送されたドラマ「詐欺の子」の未放送シーンを含む特別編が、5月18日(土)に放送される。(夜11:45-1:35NHK BSプレミアム)。
同ドラマは、「オレオレ詐欺」や「振り込め詐欺」など特殊詐欺の実態を、ドラマとドキュメントで紡ぎ出す。ドラマパートは、中村蒼演じる詐欺の加害者・大輔を中心に、特殊詐欺に手を染める若者たちの心境や、詐欺の仕組みを詳細に描く。
会見で主演の中村が、「(特殊詐欺の被害が)増えていく一方で、どうしたらいいのか分かりませんが、この作品が微力ながら世の中の方々の力になれればと思っています」と語っていた本作は、放送批評懇談会が主催するギャラクシー賞で、2019年3月度月間賞を受賞している。
舞台は2019年の東海地方。一人暮らしの光代(桃井かおり)に、娘をかたる女から詐欺の電話が掛かってくる。以前も特殊詐欺にだまされた経験のある光代は、警察のオトリ捜査に協力し、現れた14歳の“受け子”和人(渡邉蒼)の逮捕に貢献する。
和人を送り込んだのは、“かけ子”の大輔(中村蒼)と“見張り”の遠山(長村航希)だった。幼なじみの2人は、詐欺を「老人の『死に金』を社会に還元する義挙」と信じ、和人や玲奈(高橋ひかる)をはじめとする未成年の受け子を被害者のもとへ送り込み、荒稼ぎを繰り返していた。
和人の取調べが進むと、遠山も逮捕される。様子を窺うため、裁判所へ傍聴しに行く大輔。するとそこに、証人として光代が現れた。
大輔は光代の証言を聞くうちに、金銭だけでなく、家族間の絆や生命まで奪われて行く被害者の実態を知る。
※高橋ひかるの「高」は正しくは「はしご高」
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