MONGOL800・キヨサク、音楽は「聴いた人の分だけのストーリーが生まれる」

2019/06/02 14:00 配信

映画

MONGOL800の名曲をモチーフにした映画「小さな恋のうた」が公開中撮影=玉井美世子

20年経った今もなお、世代・性別を問わず愛され続けるMONGOL800の「小さな恋のうた」を基に、沖縄に暮らす若者たちの青春を描いた映画「小さな恋のうた」が公開中。

米軍基地に住む一人の少女とのフェンス越しのやり取りなど、作品全体を通して、さまざまな視点で切り取られた「沖縄」が描かれる本作。メジャーデビュー後も沖縄で活動を続け、沖縄をモチーフにした名曲も数々を生み出してきたMONGOL800・キヨサクさんに、劇中に使われている楽曲や、沖縄への思いを聞いた。

規模が凄すぎて半信半疑でした(笑)


――最初にMONGOL800の楽曲をモチーフに映画が作られることを聞かれたときに、どのように思われましたか。

構想8年、企画発案者プロデューサーの山城(竹識)と脚本家の平田研也さんが紆余曲折しながらも、全然諦めていない姿を間近で見ていました。ようやく、そして1番良い形で作品が形になる事が決まった時には、規模が凄すぎてクランクインするまで半信半疑でした(笑)。

とにかくモンパチの楽曲と沖縄を大事に考えてくれているキャストにスタッフ、関係者含め、素晴らしいチームに恵まれたからこそ、この作品が完成したのだとしみじみ思っています。

――主演の佐野勇斗さんも、「M!LKのオーディションで歌った曲が『小さな恋のうた』」とお話しされていました。世代を超えて、今もなお「小さな恋のうた」が支持され続けていることに対して、どう思われますか?

いやぁ、本当にありがたいなと思います。すごくうれしいけど、なんか不思議な気もします。手元を離れてからは一人歩きして行ったので、みんながどこに魅力を感じてくれたのかは分からないですけど、こんなにもたくさん聴いてもらえる歌になったことは、本当にうれしいことだなと思います。

当時はそんなにネットもなかったので、有線やラジオや人の口コミでどんどんと広がっていったのが、すごくありがたかったなと。見つけようとして見つけてくれた人も多かっただろうし、いろんな情報からやっとたどり着いてくれた人もいただろうし。世代が変わっていっても、こうして残ってくれる曲になってくれたことが、本当にうれしいです。