トニー賞女優も振付で参加! 「ひょうきん族」「いいとも」の構成作家が新たに挑む“日本総狂宴ステージ”

2019/06/20 07:20 配信

芸能一般

「タカヒラと一緒に仕事をしたいと思うのは、彼の考えることが面白くてワクワクさせられるから」


「KEREN」の一場面。大仏殿が崩壊していく様子を描く、スペクタクルなシーン


──そんな高平さんに対して、バーヨークさんはどんな印象を持っているのでしょうか。バーヨークさんから見た“クリエイター・高平哲郎”の魅力とは?

バーヨーク・リー:まず、発想がとてもユニークですよね。彼と話していると、私では思い付かないような奇抜なアイデアがどんどん出てくる。私がはるばるニューヨークから飛んできてでも、タカヒラと一緒に仕事をしたいと思うのは、彼の考えることが面白くて、ワクワクさせられるからなんです。

また今回特に感じたのは、タカヒラは、古今東西たくさんの映画を見ているということ。「KEREN」にも、ミュージカル映画はもちろん、ウエスタンや日本の時代劇など、いろいろな映画のエッセンスが取り入れられているんですよ。

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高平哲郎:今回、黒澤明(監督)の「用心棒」(1961年)にインスパイアされた殺陣のシーンがあるんだけど、そこで、西部劇によく出てくる、荒野に転がる草が丸まったようなやつをステージ上で転がしたいと言ったら、映像チーム(Moment Factory)がそれをちゃんと作ってくれて。あれはぜひ見てほしいですね。

他にも、オープニングの大阪の街のセットは、リドリー・スコット(監督)の「ブレードランナー」(1982年)や「ブラック・レイン」(1989年)みたいな、雨が降っている街並みにしてくれと言うと、すぐに分かってくれる。映画が国境を超えた共通言語になってるんだよね。

「KEREN」のワンシーン。サムライたちが醸し出す張り詰めた空気は、黒澤明監督の時代劇映画を思い出させる