――松雪さんとの掛け合いのシーンはいかがでしょうか?
松雪さんとはいろいろ相談しながら、すごく楽しく演じさせていただいています。居酒屋さんのシーンが本当に素敵で、僕は大好きです。あのシーンでいろいろお話をさせていただいて、役としても松雪さんご自身とも、距離が近くなった感じがします。
――今までついたうそで、一番大きいうそは何ですか?
中学生のときによくやっていたゲームで、あるグループに入り、35歳の会社員という設定でチャットをしていました。それが最大のうそですかね(笑)。後ろめたさを感じつつも、ゲームを楽しんでいました。
――法医学ドラマを演じる楽しさ、また難しさはありますか?
私にも解剖のシーンがございますが、「うわぁ、こんな風なんだな…」と思って、その日は何となくホルモン焼きが食べたくなるくらい、乾いた気持ちになりました。撮影ではいつも、共演者の方々の面白さ、素晴らしさを感じています。
大森くんは、以前共演したときはかなりエキセントリックな役柄で、私をマシンガンで亡き者にしようとしたことがありました。そんな彼と、落ち着いて法医学の師弟関係を演じられるのは、不思議なものですね。たまに後ろを見て、マシンガンを持っていないか確認しています(笑)。
――「サイン」のキャッチコピーは「生きている者だけが嘘をつく――」ですが、ご自身が今までついたうそで、一番大きいうそは何ですか?
私はよくうそをつきます。フィクションの世界で生きている人間ですので、いいうそをいっぱいついて、皆さんに楽しんでいただきたいと思っています。
大きなうそといえば…まだ売れない劇団時代、旅公演中に初めて入った居酒屋さんのおかみさんに、「あら、久しぶりね」と言われたので、「あ、どうも」と合わせていたのですが…。どうやら、江守徹さんと間違われていたようです。最後まで江守さんのまま、お代も取られず、ずいぶんごちそうになりました。こちらもお金がなかったので、渡りに船でありがたかったです。
――法医学ドラマには初挑戦だと思いますが、演じる楽しさ、また難しさはありますか?
南朋くんと僕、そして飯豊さんは、実際の解剖の映像を見たのですが、本当にすごかった…。とてつもない、すさまじさがありました。不謹慎な言い方かもしれませんが、そんなすさまじいことをする役を演じるのだと思うと、奮い立ちました。
――記憶にある中でついた一番大きいうそは何ですか?
僕は本当によくうそをつくんです。人をガッカリさせない、あるいは人を楽しませるうそならいいだろと思っているので。
パキスタンに行ったときの話なんですが、田舎の方の人だと、知っている日本人ってアントニオ猪木さんくらいしかいないんですよ。で、僕が日本人だって分かると、現地の人が「アントニオ猪木と似てるなぁ」って言うんです。皆さんをガッカリさせちゃいけないと思って、「日本でもよく言われます」と答えました。
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