7月13日(土)より、日本テレビ系にてスタートするドラマ「ボイス 110緊急指令室」(毎週土曜夜10:00-10:54)。このほど、主人公・樋口彰吾を演じる唐沢寿明にインタビューを敢行。前編となる今回は、自身の役柄への取り組み方や、アクションシーンへの思いなどを語ってくれた。
――撮影もだいぶ進んでこられましたが、ここまで樋口というキャラクターを演じてみていかがですか?
順調にストーリーも進んで、(役柄に)慣れてもきたので、面白くなっていますよ。とは言えストーリーがシリアスなので、未だに現場ではしゃいだりはしていないですけど。
――先日の会見でも、「テーマがテーマなので現場でははしゃいでいない」とお話しされていましたが、撮影も進まれてきて、現場の雰囲気は少し和らいで来ましたか?
それはありますけど、やっぱりスピード感のある話なので、「前のシーンどうなっていたかな?」と台本を読み返してから次のシーンに向かわないといけないことが結構あるんです。
そういうことでみんな忙しくて、意外と演者の控え室はシーンとしてますよ(笑)。それだけみんなが集中してやってる感じですね。
――樋口の腕っぷしの強さや独自の人脈などは、一見昔かたぎな刑事像にも映りますが、橘(真木よう子)の能力をいち早く信頼したりと、柔軟さを持ち合わせているようにも思います。そんなキャラクター像を演じるにあたって意識されていることはありますか?
樋口は特別な人物像ではないので、そんなに(役作りなどが)大変だなっていう感じはないですね。ただ、この物語のハードさに飲み込まれないようにしなきゃいけないなとは思っています。
「シリアスな話だし、ハードな話だから」って自分で思い込んでいくと、(普通に演技をしているつもりでも)眉間にしわを寄せているような表情になりがちなんですよ。
なので、もう少し日常の感覚から「こういう事件に巻き込まれたらどうなのか」とか、ちゃんと原点に立ち戻れるような感じにはしておきたいと思います。
――助けを求める「声」を頼りに動く捜査が本作の大きなテーマで、ひかりの能力こそ人知を超えたものですが、一方で犯罪捜査の描写などは非常にリアリティーを感じました。唐沢さんは刑事役もたくさんやられてきたかと思いますが、そういった本作ならではの描写は演じていていかがですか?
でも、実際ECU(Emergency Call Unitの略称。唐沢演じる樋口が所属することになる捜査チーム)だって存在しないですからね。劇中の刑事の風体は「(こんな刑事)いないよ」っていう感じだし(笑)。
とは言え、捜査をしているシーンでも、見ていただく方たちが「うそだよこんなの」って思わない程度のリアリズムは意識してやりたいなと。
例えば「こんなの無いよ」って思っても、それが本当に「ある」ように見せたいなとは思っていますね。それがうまく行けば、見ごたえのある作品になると思っています。
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