「映像で残さないのはもったいなさすぎる」友近の人気ライブが満を持してDVD化!

2019/07/08 04:45 配信

芸能一般

私が座長としてできる仕事は、いい空気を作ることだけなんです


2014、2015年公演「友近コントライブ 友近ハウス」より「TOMOCHIKA HOUSE」のワンシーン(c)2019吉本興業


――2014年の「友近ハウス」から、友近さんが“座長”という立場に就き、ユニットコント形式のライブになったわけですが、メンバーはどのように選定されたんでしょうか。

友近:私が日ごろから仕事をご一緒したり、接していて「この人たちとなら、もめることなく、ネタ合わせから面白いことをできそうやな、面白いことが共感できるんやろうな」っていう方たちにお声掛けさせていただきました。

――長年のお付き合いであるバッファロー吾郎Aさんや秋山竜次さんは同じ吉本所属の芸人さんですが、例えば、一人だけ所属事務所が異なる飯尾和樹さんも、同じように友近さんにとっては「面白いことを共有できる仲間」なんでしょうか。

友近:飯尾さんは、もちろん私と違う部分もあるんですけど、一つ深いところを読んでくれたりするんですよね。こちらが何気なく言った一言を面白く解説してくれたり。

きっかけは、「ドリームマッチ」(「ドリームマッチ2014夏祭り」2014年、TBS系)ですね。あの番組で二人で一緒にコントをした時、「やっぱり面白い方だなぁ、私と相性合うかもしれない」って思ったんです。

――シソンヌじろうさんが少し意外なキャスティングだったんですが、以前から接点はあったんですか?

友近:それが本当になくて。ずっとネタは面白いと思っていて、ルミネ(theよしもと)の舞台袖からネタを見たりしていたんです。だから、声を掛けたいのに一言もしゃべったことがない、という状況が割と長く続いてて。ライブのメンバーは基本、私が自分から直接お声掛けしてお誘いしているんですけど、じろうくんに関しては、マネージャーを通して打診しました。そしたら、じろうくんは前から私のユニットコントに注目してくれてたみたいで、すごく喜んでくれて。

で、実際共演すると…いや~、面白いですね。ただ、自分が主催しているライブじゃないっていう遠慮があるのか、最初は私に委ねてくれているのかどうか…。でもやっていくうちに、じろうくんの持ち味が出て、さすがのキャラ職人という感じでした。

DVD「友近コント作品集『演って候』PREMIUM BOX 2014-2018」は現在よしもとミュージックより発売中(c)2019吉本興業


――ユニットコントのライブで、座長として一番大変な仕事は?

友近:この器用で達者なメンバーが集まってくれたこと、これが一番の大きな砦(とりで)でしたね。一番褒めてもらいたい仕事です(笑)。そこの嗅覚は誰にも負けない自信があるんですよ、「この人たちを集めたら、こういう空気感になって、絶対面白くなる」っていう。メンバーさえそろえば、あとはもう、ただただ面白いものを作っていくだけなので。

水谷千重子も今年、50周年記念公演と銘打って、いつものメンバーだけじゃなく、初共演の俳優さんもお呼びして、明治座で座長公演をやらせていただきましたけど(「とんち尼将軍 一休ねえさん」2019年2月22日~3月4日)、私が座長としてできることは、いい空気を作ることだけなんですよね。みんながやりたいことを実現させるために、みんなの意見を聞いて、みんながやりやすい雰囲気を作ることが、座長の仕事なのかなって思います。