併せて公開となった予告編は、2011 年、学生ボランティアとして気仙沼にやって来た清隆と瞳子が出会う場面から始まる。被災地の人々との交流や、そこでの経験、そして互いの存在が、次第に二人の運命を大きく変えていく。
2人は自身の将来を案じる家族と衝突し葛藤しながらも、自分が生きていることの意味を探そうとする。やがて清隆は、貧困支援の仕事を志し、単身フィリピンへ。一方、大きな決意を背負った瞳子の前にも、自身に想いを寄せる真二が現れる。
清隆の「俺が生きていることの意味が欲しい」、ハンの「幸せは自分の手でつかむんだよ。これだって思ったら、絶対死んでも放しちゃダメ」、瞳子の「全部私が自分で選んだことだから。だから何ひとつ後悔とかしてない」といった、必死に運命を切り開き、生きようとする若者たちの不器用な言葉に、思わず胸を打たれる内容となっている。
また、本作ではその地に息づく風景を大切に、東北(岩手、宮城)、東京、フィリピンでロケを敢行。全編6K収録を行ったこだわりの映像で、まるで今、目の前で起こっているかのようなリアルな質感に。
雲間から見える太陽や被災地に降り注ぐ雪など、自然光や環境光を生かした撮影手法も本作の見どころのひとつ。瞳子と清隆を取り巻く魅力的な登場人物と共に、美しい情景が二人の物語を豊かに彩っていく様子にも注目だ。
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