小泉孝太郎「ゼロ係」シーズン4は「パワーアップと原点回帰を考え、完成させたい」

2019/07/19 05:00 配信

ドラマ インタビュー

「警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~SEASON4」第1話場面写真より(C)テレビ東京


視聴者の声が励みに


――冬彦というキャラクターは、どう捉えていますか?

刑事ドラマはどうしても残酷なシーンが出てきますが、その中でも冬彦の純粋さやひたむきさにハッとさせられます。彼は、子供のようなキラキラとした心、濁りのない心を持っています。「僕の生き方はこうだ、僕はこれがしたい、これが好きなんだ」と自分らしい生き方をしていて、すてきだなと感じます。

寅三先輩にはひどいことを言っていますが、この二人はくすくす笑って見ていられる関係です。それ以外だと、冬彦だったらこっちの言葉をチョイスするだろうなと意識して、視聴者が「あれ?」と思うようなせりふは言わないようにしています。

――今作では、吉田栄作さん、斉藤由貴さんら新キャストが登場します。撮影現場でのエピソードを教えてください。

前川刑事部長(吉田)と小田島管理官(斉藤)は、「ゼロ係」と全然色合いや雰囲気が違っているので、新たな風を吹き込んでいただきました。僕と松下さん、栄作さん、斉藤さんの4ショットは全然かみ合っていないんです。二つのドラマが合わさったような違和感が、成功だなと思いました。

小田島管理官と寅三先輩の女性同士のやり取りはゾクっとしますし、前川刑事部長は温かく見守っている立場ですけどそれも怖く感じたり。今回のシリーズで冬彦の大きな敵として殺人鬼・神沼(中野裕太)も出てきて、冬彦のいつものペースではいけない流れになっていきそうですね。

――最後に見どころを教えてください。

残酷なシーンがあっても「ゼロ係」の最大の魅力って、見終わった後に引きずる感じがないこと。明るくからっとしている、夏にぴったりな刑事ドラマです。昨年いただいた視聴者の声で「『ゼロ係』は見終わったら元気になる」という意見があり、うれしかったです。「私は刑事ドラマが好きで、いろいろと見てきましたが『ゼロ係』が一番元気になります」という内容で、僕の一番の励みになりました。

「シーズン4はつまらない」と言われたら、もう次のシーズン5はないし。「やっぱりゼロ係楽しかった」で終えないといけません。シーズン4は、僕の中でパワーアップと原点回帰と両方のバランスを考えながら、「これぞゼロ係!」というのを完成させたいです。