オオカミとヤギの友情を描いたきむらゆういち原作の絵本「あらしのよるに」。児童文学として高い人気を誇る同作の音楽劇が8月3日(土)~5日(月)に東京・日生劇場で上演される。
オオカミのガブ役には渡部豪太、ヤギのメイ役には福本莉子がキャスティングされ、演出を劇作家・演出家として活動している立山ひろみが手掛ける。
本作は、本来仲良くなるはずのないオオカミとヤギが心を通わせていく、ハートウオーミングなストーリー展開が見どころ。その要ともなるヤギのメイ役を務める福本に作品の魅力や見どころなどについて語ってもらった。
――約1年ぶりの舞台となりますね。
1年前に「魔女の宅急便」をやって以来なので、舞台の発声の仕方とか忘れてしまっている部分もあって、今回舞台をやることが決まってから、発声練習や舞台の動きを思い出しながら稽古に励みました。
――映画やドラマとは違う、舞台で演じる魅力は何ですか?
舞台は同じシーンを何回も練習するので、積み重ねていくうちにだんだん気付けなかったことが気付けるようになってくるんです。
相手の人が「あ、いまこういう表情してたんだ」とか、いろんな発見ができるようになって、練習を積み重ねるごとにそのシーンへの理解が深まっていくのが感じられるので、そういう部分が楽しいなと思います。
――前回、「魔女の宅急便」の時は、地声で高い音まで出すことが大変だと言われていましたね。
最初の頃は発声の仕方を忘れていたので大変だったんですけど、思い出してきたら昨年よりも声が出せるようになってきたので、そこは少し成長したのかなと思います。
――今回の作品は、友達となったオオカミとヤギの交流を描いていますが、作品自体の魅力はどんなところですか。
ガブはオオカミだし体力的にも強いんですけど、ネガティブというか落ち込んでしまうところがあって、逆にヤギのメイは体は弱いけど心は強くて、ガブが落ち込んでいる時はメイが優しく包み込んであげたり。
そういうオオカミがヤギに助けられるというシーンは、この作品ならではだと感じています。
――演じられるヤギのメイはオオカミと友達になるというとても大胆な性格ですが、福本さんにはどのように映りましたか。
メイもオオカミは恐ろしい生き物だって思っているんです。でも、ガブと出会ってからはいろんなギャップに気付いたり、かわいらしいところもあることが分かってきて。
ただ、メイはガブのことをオオカミとは見ていないんですよね。友達として見てるから、ガブと他の恐ろしいオオカミたちは別の部類になっているんですよ。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)