テレ東・五箇公貴Pが語る「サ道」映像化の裏側『スタッフもキャストもサウナ好き』<インタビュー前編>

2019/09/06 08:00 配信

ドラマ

「サ道」4話より、食堂のご飯をおいしそうに食べるナカタ(原田泰造) (C)「サ道」製作委員会


キャスティング秘話も…


――キャストはどのように決まっていきましたか。

ドラマの柱を決める最初の頃のミーティングで、僕も監督もサウナが好きだったので、「スタッフも、キャストもサウナが好きな人たちで作ったドラマ」というのをテーマに掲げたらどうかという結論に至りました。

そこでサウナ好きの人は誰がいるだろうと調べて、その1番上に原田泰造さんがいました。泰造さんがサウナをお好きだということは聞いていましたし、(もう一つの理由として)泰造さんは、すごくフラットに色んな役になれる方だなと思いまして。

サウナに行ったことのない人がドラマを見て「サウナに行きたい」と思うのがこのドラマのゴールだと考え、サウナ好きだけど初心者的な演技アプローチもできる泰造さんにオファーさせていただくことになりました。

――イケメン蒸し男役の磯村勇斗さんは、本作に出演するまであまりサウナに入ったことがなかったとお聞きしました。

磯村さんがTwitterで「スーパー銭湯に行ってリラックスした」とツイートをしているのを見て、「この方は素質があるな」と思いました(笑)。話を聞いてみたら、スーパー銭湯や温浴施設に行くのが大好きだと言っていて。でも、今はすごいですよ! (サウナを)極めていますから!

泰造さんもすごいんです。先日のイベントで、「泰造さん、この後どうするんですか?」と聞いたら、明日浅草の現場が早いから上野にある(本作にも登場するサウナ施設)北欧に行って一人で泊まって、サウナに入ってから行くっておっしゃっていました(笑)。

三宅(弘城)さんも昔から地方公演とかで全国各地の施設に行ってはツイートされてますし。そんな2人に(サウナの)超英才教育を受けた磯村さんは、完全に“染まって”いて(笑)。

2人からも素質がいいって言われていました。「この子は伸びる」って(笑)。磯村さんは、吸収するのも早いし、フットワークが軽いからどんどん行くんです。「あそこのサウナはどういう水質だ」とか、「湿度や水温がいくつだ」とか。ピュアサウナー磯村くんが“リアルサウナー”に変化していっているので、頼もしいです。

――普通のドラマとはキャスティング方法も違ったということですね。

サウナ好き芸能人一覧を会議で用意して、それをベースに話し合いました。私の作品はオーディションが多いんですけど。