有村架純、岡田惠和の渾身作に「力強さをもらいながら生きていた」

2019/08/03 18:00 配信

ドラマ

3度目の共演となる有村架純、坂口健太郎撮影=横山マサト


――有村さんと坂口さんは今回で3度目の共演ということですが、互いに役者として魅力を感じる部分を教えてください。

有村「3年ぶりにご一緒させていただいたんですが、坂口さんはいつ会っても同じテンションで現場にいてくださる方です。彼の持っている人間力みたいなものが現場にすごくいい影響を与えていて、あらためて素晴らしいなと思いました。しかも、それを無理してやっているのではなく、人が好きだから、現場が好きだから自然とそうなっていて。だからこそ、主演をやられていたり、いろんな現場で必要とされる方なんだろうなと思います」

坂口「それこそ架純ちゃんも現場にいてくれるだけで、彼女のために頑張ろうと思わせてくれる女優さんです。共演は今回で3作目になりますが、最初の『いつかこの恋を思い出して泣いてしまう』(2016年フジテレビ系)も、その次の映画『ナラタージュ』(2017年)も、あのときの自分にとって重要だったと思える作品でご一緒しているんですね。なので、きっと『そして、生きる』も宝物のような作品になると思います」

――「そして、生きる」では瞳子と清隆が過酷な運命に翻弄(ほんろう)され、その中で生きていく二人の姿が力強く描かれます。その中で「幸せ」という言葉がキーワードになっていると思いますが、お二人が幸せを実感する瞬間を教えてください。

有村「皆さんに作品を届けることができた瞬間、作品を撮り終えた瞬間、みんなでおいしいものを食べている瞬間、あとは疲労困憊(こんぱい)になって帰ってきてベッドに入る瞬間とか(笑)。それこそ幸せを実感する瞬間はたくさんありますね」

坂口「ベッドに入る瞬間とか、すごい分かる(笑)。幸せを実感する瞬間は本当にたくさんあって、本当にささいなことかもしれないけど、その瞬間を幸せだと認識できることが大切なのかなと。そして、それが人としての豊かさにつながってくるんじゃないかなと思います」

取材・文=馬場英美