常盤貴子・木村多江・貫地谷しほり・上白石萌音の小説朗読を人気音楽家の演奏とともに楽しむ4夜連続音楽会

2019/08/10 09:30 配信

音楽

NHKでは、8月13日(火)~16日(金)の4夜連続で「夏の夜の朗読音楽会♪」(夜10:05-10:55、NHKラジオ第1)を放送する。

「夏の夜の朗読音楽会♪」は、上質な楽器の調べにのせて、人気女優が心に響く素敵な「文学作品」を朗読する番組。4人の女優が日替わりで朗読を担当し、4人の音楽家が物語と女優の朗読に合わせて選んだ楽曲を自ら編曲、あるいは楽曲を制作して演奏する。放送される音楽は、全て彼らの生演奏だ。

チェロ、ピアノ、バイオリン、アルパと日替わりで異なる楽器をセレクト。チェリスト・柏木広樹、ピアニスト・清塚信也、バイオリニスト・NAOTO、アルパ奏者・上松美香が、文学作品の朗読をさらに上質に演出する。

なお、番組のオープニングは、クラシック楽曲で人気の高い「カノン」が飾る。

常盤貴子「一房の葡萄」の音楽を奏でるチェリスト・柏木広樹


上白石萌音「女生徒」の音楽を奏でるピアニスト・清塚信也


【写真を見る】貫地谷しほり「接吻」の音楽を奏でるバイオリニスト・NAOTO


木村多江「月夜とめがね」の音楽を奏でるアルパ奏者・上松美香


朗読を担当する女優は、常盤貴子木村多江貫地谷しほり上白石萌音。いずれもドキュメンタリーや美術番組、人間ドキュメントでナレーションを幾度も担当し、やわらかい語りで番組に魅力を与えてきた顔ぶれだ。

常盤貴子が担当するのは、有島武郎「一房の葡萄」。絵を描くことが好きな主人公「僕」が犯してしまう過ちと、それを許す人々のかかわりを描いた短編だ。

木村多江 は、「日本のアンデルセン」と呼ばれた小川未明の「月夜とめがね」。美しい静かな夜の風景の描写を、ことばで表現する。

貫地谷しほりは、江戸川乱歩「接吻」。夫の居ない家で一枚の写真に接吻していた若い妻と、その様子を目撃してしまった夫のお話。夫婦の会話が面白い。

上白石萌音は、太宰治「女生徒」。ファンの若い女性から届いた日記を基にした小説。14歳の女子生徒が、ある一日の中で感じた思い、心の揺れをイキイキと朗読する。

放送日と、女優/音楽家/小説/音楽の組み合わせは以下の通り。

◆8月13日(火) 常盤貴子 with チェリスト:柏木広樹「一房の葡萄/有島武郎」

カタルー二ャ民謡「鳥の歌」(パブロ・カザルス 編曲)、柏木広樹作曲「2011」(アルバム『musicasa』収録曲)、作曲者不詳「アメイジング・グレイス」(柏木広樹編曲)

◆8月14日(水) 上白石萌音 with ピアニスト:清塚信也「女生徒/太宰治」

清塚信也作曲「薔薇のワルツ」(書き下ろし)、清塚信也作曲「夕靄(ゆうもや)」(書き下ろし)、シューマン作曲「トロイメライ」

◆8月15日(木) 貫地谷しほり with バイオリニスト:NAOTO「接吻/江戸川乱歩」

NAOTO作曲「Spamogettie」(アルバム『Sanctuary』収録曲)、クライスラー作曲「愛の悲しみ」、桑田佳祐作曲「涙のキッス」

◆8月16日(金) 木村多江 with アルパ奏者:上松美香「月夜とめがね/小川未明」

ショパン作曲「ノクターン第2番」、ドヴォルザーク作曲「歌劇『ルサルカ』から『月に寄せる歌』」、ドビュッシー 作曲「月の光」、バッハ作曲「G線上のアリア」