撮影が一段落し、相葉は取材に応じた。本作の魅力を聞くと「今までの『24時間テレビ』のドラマとは、ちょっと違う作品ですね。宮澤さんの半生は波瀾万丈で、決してエリートの道を歩いてきたわけじゃない。でも、挫折しては立ち上がる強さが魅力的なんです。宮澤さんのダイジェストのようなドラマなので、一つ一つのシーンが勝負。感情が動くシーンばかりなので、集中して挑んでいます」と明かす。
続けて「このドラマが決まるまで宮澤さんを存じ上げなかったのですが、事実を知って衝撃を受けました。宮澤さんのような状況になったとき、好きなものに打ち込む情熱と家族を守る愛情の両方を取りに行く選択肢もあるんだなって。達成するための努力は、とてつもなかったんでしょうけど」と思いを口にした。
この役を“演じる”上で意識していることを聞いてみた。「“人にやさしく、自分に厳しく”というところは、全てのシーンで心に置いて、大事にして演じています。ただ、今回はあまり“演じている”っていう感覚でもないんです。今は自分の中で“宮澤崇史像”を作り上げているというか…。『よーいスタート!』ってカットがかかるたび、自分の中に宮澤さんに来てもらっているような感じです」だという。
また、「台本に描かれているほとんどが、宮澤崇史が人間としていっぱいいっぱいになってる状況というか、あふれ出るギリギリのところで戦っているシーンの連続。どの現場でもそうですけど、役に集中しちゃうから、あまり『しゃべらなきゃ!』っていうテンションにもならなくて。宮澤さん役だと特にそう。彼という人物を最大限の力で伝えるのが僕の仕事だから。『俺、(座長なのに)現場でめっちゃ暗いと思うからフォローしてね』ってプロデューサーにお願いしてあります(笑)」とおどけながらも、役に懸ける思いを語った相葉。
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