相葉雅紀主演「24時間テレビ」ドラマ、プロデューサーが徹底解説!<前編>

2019/08/24 08:30 配信

ドラマ インタビュー

薬師丸ひろ子は息子の夢を全力で支える母・宮澤純子役で出演(C)NTV


宮澤崇史さんという人物を知り「今やるべき題材だと思った」


――「絆のペダル」はどのようなドラマですか?

「主人公に初めて夢中になれるものを与えた母と、そのロードレースで母が褒めてくれて笑ってくれたことがとてもうれしかった主人公、1組の親子の絆を中心に描いています。ドナーとして腹筋にメスを入れることは、全身運動が不可欠なスポーツには致命傷と言われています。息子の選手生命を断ってまで生き長らえたくないという母の思いと、母を失ってまで自分の夢を追いかけたくないという息子の思いが交錯する中で、もう一度『日本一になる』という約束のため、苦難を乗り越えていく物語です」

――題材を宮澤崇史さんに決められた理由は何ですか?

宮澤崇史(相葉雅紀)を見守る椎名優希(波瑠)(C)NTV


「今回、ドラマの題材を決める上で、宮澤さんという人を知り、とても格好良い人だと思ったのと、『今やるべき題材だな』と思いました。その理由は、宮澤さんは『周りがどう思ったか』ではなく、『自分自身の大事なものを大事にする』ことを一番やっている人だからです。

たとえばの話ですが、現代の人は『サッカー選手になりたい!』と思っても、『何を言ってるんだ』と言う周囲の声に上手に合わせちゃう。『本当はなりたくなかったわ』と言っているうちに夢を見失ってしまう傾向がある中で、本当に自分が好きで自分の中で目指したいと思ったものを、自分で信じ続けるっていうことを貫いているし、そういう人の生きざまを見てほしいと思ったんです。ご本人とお話ししても面白くて、意思があって、ステキな方だなと思い、宮澤さんの半生を描くことに決めました」