相葉雅紀主演「24時間テレビ」ドラマ、プロデューサーが明かす撮影秘話<後編>

2019/08/24 09:00 配信

ドラマ インタビュー

ロードレーサー・宮澤崇史(相葉雅紀)の葛藤が描かれる。椎名(波瑠)はそんな崇史を陰ながら見守る(C)NTV


「最後は真面目で一生懸命なやつが勝つ」


――相葉さんとどのように“宮澤崇史像”を作っていきましたか?

「相葉さんとたくさん話をしました。その中で、『宮澤さんは情熱的な人ですけど、あえて大きく情熱的に演じようと考えなくていいです』と伝えました。それは、相葉さん自体が“寄り添ってくれる人”ですし、宮澤さんへの敬意があるので、『その気持ちを持ってお芝居をしてほしい』『相葉さんの気持ちをそのまま表現してもらったら』という意味でお話ししました。宮澤崇史を演じる上で最も大切なのは『真面目に一生懸命であることが、一番大事だ』という生きざまで、それは相葉さん本人でもあるから、何も心配していなかったです。

僕は、本作に限らず『最後は真面目で一生懸命なやつが勝つ』と思っているんです。一生懸命伝えようとしている人の言葉は伝わるし、真面目にものづくりする人のものは伝わると思っているので、『その気持ちを共有しましょう』という話はしましたけど、それはもう相葉さんも分かっていることですから」

宮澤崇史さんと相葉がリンクする部分も


ロードレースのシーンは「絆のペダル」の見どころの一つ(C)NTV


――福井Pの言葉に、相葉さんはどんな反応をされていましたか?

「『すごい入って(=伝わって)きた!』『すごい分かった!』と言っていました。実際に撮影を重ねれば重ねるほど、真面目で一生懸命な人で本当にしっかり考えているのが分かりました。『これってこういうことで合っているかな?』『この言い回しをこういうふうに崩してみたいんだけど』と相談してきてくれるので、そこまで考えてくれるというのはうれしいですよね。主演として、座長としてやっぱり純粋にすごい人だなと思います」

――台本を読んで、2004年の「24時間テレビ」で相葉さんが嵐のメンバーへ「トップになりたいって夢、絶対かなえようね」とメッセージを送った姿と重なる部分も感じました。

「そうですね。相葉さんが宮澤さん役を演じるというのは、なるべくしてなったところもあるかも知れません」