カメオ・スターも見逃せない。第2作以降は、俳優(「ビバリーヒルズ青春白書」のトリ・スペリングほか)、ミュージシャン(オリヴィア・ニュートン=ジョンほか)、スポーツ選手(プロレスラーのクリス・ジェリコほか)、キャスターなどなど、各界の著名人がこぞってカメオ出演。ビックリするほどの大物が、意外な役でこっそり登場しているので要注意。実現しなかったが、第3作にはまだ実業家だったドナルド・トランプ米国大統領に、大統領役での出演オファーなんてこともありました。
さらに細かく観れば、あちこちに隠された“遊び”を探すのも面白い。シリーズ全作を手掛けたアンソニー・C・フェランテ監督は、地下鉄でギターを弾いたり、NASAの管制官をやったりと毎回さまざまな役柄で出演。エンディング曲は、フェランテ監督自身がボーカルを務めるバンド Quintによるものだ。“SANTA MIRA”という名称も小道具やセットの中に必ずどこかに登場、オポッサムの剥製ペチュニアさんも毎回出演している(エンド・ロールにもしっかり“彼女自身”とクレジット)。 これらを見つけられるとプラスαの喜びになるハズ。
そう、細かく観れば観るほど、新たな発見があり、作り手が本気になって遊んでいるのが分かってくる。それが「シャークネード」のスゴさなのだ。正直、メジャー大作と比べてしまえば、CGの出来や、明らかに画質が違う資料映像が使われているなど、粗も目立つことでしょう。 しかし、それを有り余るほどの魅力で包み込んでくれるのが、「シャークネード」シリーズ。 今回の機会を逃すことなく、シリーズ全作品をご堪能していただく事を切に願うのです。
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