「ナサケの女」は、レギュラーはもう9年も前、スペシャルは7年前の作品ですが、当時から本当に気が合う共演者の方々ばかりで、撮影がとても楽しかったことを覚えています。
スペシャルでは白無垢を着たことが印象深いです。本当に暑くて、重かった…(笑)。連続ドラマのときにはなかった、松子のロマンスが描かれるのも見どころの1つです。
速水もこみちくんとのラブシーンもあったのですが、恥ずかしかったですね(笑)。当時は、もう何年も恋愛ドラマに挑戦していなかったので、そういったシーンも久々だったのを思い出します。
謹慎中にもかかわらず、脱税の疑いがかかるニューハーフ・パブに客として潜入し、店の人気者になっていた松平松子(米倉涼子)は、店からだけでなく、客である大病院長の娘で整形外科医の万城野節子(高岡早紀)からも汚れた金の匂いを嗅ぐ。
そのカラクリを暴こうと、ニューハーフの整形手術に付き添って節子の父、万城野権蔵(伊東四朗)が経営する万城野総合病院を訪れた松子は、次男で僻地医療に取り組む医師の万城野駿(速水)と遭遇。権蔵に続いて駿からもニューハーフに間違われ、憤慨する。
謹慎が解け任務に戻った松子は、しばらくニューハーフ・パブと万城野の両者を泳がせ、一気に摘発すべきだと提案する。
しかし、査察部は即時ガサ入れを決行。その摘発中に、抵抗するニューハーフから暴行を受け負傷した松子は、万城野総合病院に搬送されることに…。
ガサ入れの結果、松子のにらんだ通り、権蔵が美容整形を脱税の抜け道にしていることが浮き彫りになる。松子は、金の隠し場所として離島にある駿の診療所に目星をつけ、医療ボランティアとして潜入。
あれこれと探りを入れるが、献身的に島民に接する駿は絵に描いたような貧乏人の味方で、金の匂いが全くしない。松子はそんな駿を内偵することに、次第に後ろめたさを感じるようになる。
ピュアな駿に牙を抜かれてしまったような松子を、鉄子(武田鉄矢)は「色ボケ」とののしる。だが、駿にプロポーズされた松子は、思わず駿に嫁入りすることを決意する。
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