「いい声」アーティスト特集 マキタスポーツが価値ある分析資料を特別公開!

2019/09/01 16:02 配信

アイドル

「ザ・カセットテープ・ミュージック」9月1日(日)放送は「いい声」特集


続いてスージー鈴木は「日本人最高峰は島津亜矢、それともう一人いる」と夏川りみをピックアップ。「Amazing Grace」を選曲する。

うめ子(河村唯)は夏川りみの歌声を聴いて「高いですよね。高いと細くなるはずだけど、高いのに深い。厚みがあるというか」と印象を。そこから話は「倍音」、さらには「ホーミー」へと発展する。

マキタスポーツセレクトでは、田島貴男(ORIGINAL LOVE)の分析が面白い。まずはシングル「接吻 kiss」の1993年バージョンをリスニング。

マキタスポーツは田島の声を「熟成のエイジング。ボディ鳴りのする楽器性」と独特のフレーズで表現し、「楽器は使い込んでいくことで音の鳴り方が変化する。経年変化をしていく。最近の『接吻』の鳴りはヤバい」と、近年のライブバージョンとの聴き比べを勧める。

そして、田島の特徴ある歌い方について「歌の世界でウェザリング(塗装方法:汚しによる演出)をやっている感じがする。それで味を作っている」と魅力を伝える。

その他、「平原綾香さんは『ふくらはぎから声が出ている』と表現した」(マキタスポーツ)という玉置浩二、「『Me and Bobby McGee』の最後の120秒が最高」(スージー鈴木)というジャニス・ジョプリン、そして、マキタスポーツが「未成熟の美」という観点で選んだシブがき隊など、「いい声」をテーマに二人がそれぞれの思い入れでピックアップした8アーティストの解説は、いずれも傾聴の価値がある楽しい内容になっている。

最後に、「音楽って自由だなって思いました。先生とかにうまく歌えって言われるけど、こうやっていろんな声を、あれがいいこれがいいと語れるのなら、じゃあ自由なんだと思う。二人が歌う人の声に合わせてプロデュースをしたら面白いと思う」と感想を述べたうめ子。「じゃあ二人でうめ子をプロデュースしましょう」とスージー鈴木は提案するのだった。