一方、マキタスポーツはまず、浜田省吾の「悲しい演歌みたいなイントロ」の一曲をピックアップ。これを聴いたふるちゃん(古橋舞悠)は「『ポツンと感』がありますね」と言いながらも味のあるボーカルに「わあ、カッコいい」と感想を漏らす。マキタスポーツは、当時の浜田省吾の動きに触れながら、楽曲で試みられた取り組みを解析する。
マキタセレクト3曲目は、「はっぴいえんど、および山達山の限界集落に『ポツンと存在している曲』」として、村田和人(むらた・かずひと)1986年のバラードナンバーを取り上げる。村田和人は、2016年に亡くなったシンガー・ソングライター。日立マクセルのCMソングになった1983年の「一本の音楽」などのヒットがある。
そのバラードをふるちゃんは「気持ちいい~。豪華客船の中で流れてそうな曲。すごく好き」と絶賛。スージー鈴木も「いい声ですよね」と同意する。
マキタスポーツは「山下達郎が才能に惚れ込んでいた」「音楽学校の講師を務め、後進を指導していた」「ハイトーン、乾いた風感」などなど、村田和人のミュージシャンとしての歴史や、ボーカルの魅力を語り尽くし、ギターを手にして取り上げた楽曲の聴きどころを細かく解説していく。
ラストは尾崎豊の楽曲。マキタスポーツは「音源を持っていないのに知っている、そんな『聖曲』と同じアルバムに収録されていながら、ポツンとしてしまっている一曲』」として取り上げる。いわく、「刹那(せつな)という漢字を覚えた曲」。この選曲をめぐって、番組では珍しくスージー鈴木が共感してくれないという事態が生じ、マキタスポーツが思わず涙してしまうくだりがちょっと面白い。
最後に「スージーさんが紹介した曲、一曲も知らなかった」と告白するマキタスポーツ。二人それぞれの音楽鑑賞歴の中から、とっておきのレコメンドが披露される回となった。
エレベーターホールを収録場所に選んだスタッフの思惑どおりではなかったが、ちょっとしたハプニングも発生。その瞬間の3人のオドロキぶりも見ものです。
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