主演女優はテレ東バラエティーから抜てき!? 品川ヒロシ監督最新作「リスタート」制作快調!<インタビュー・前編>

2019/09/21 05:30 配信

アイドル

Twitterでフォロワーとケンカしたり(笑)。EMILYって、面白い子だなぁって


「『家、ついて行ってイイですか?』を見てたら、そこに出てきたのがEMILYだったんです」と、主演女優抜てきに至った驚きのエピソードを語る品川ヒロシ監督


――先ほど名前が出た今野優月さんや渚カオリさんだけでなく、今回の映画は、キャスティングにも注目が集まっています。中でも話題を呼んでいるのが、主演のEMILYさん。男女デュオのHONEBONE(ホネボーン)のボーカリストで、本格的な演技は今作が初めてだそうですね。

品川祐:シンガーソングライターを目指して上京した後、アイドルになって、人気ミュージシャンの男と仲良くなるんだけど、それを週刊誌にスクープされて、それが原因でファンのストーカーから暴力を振るわれて、ボロボロになって下川町に帰ってくる――というストーリーを考え付いた時点で既に、「ギターが弾けて演技がうまい女優さん、いないかな」って言ってたんですよ。実際、知り合いのキャスティングプロデューサーにも頼んでたし、自分でもYouTubeを見て探したりもしてて。

そんなときに、気晴らしにテレビをつけて、何の気なしに「家、ついて行ってイイですか?」(テレビ東京系)を見てたら、そこに出てきたのがEMILYだったんです。突然アドリブで歌いだしたり、スタッフに文句を言ったり(笑)、なんか面白い子だなぁって思ったんですね。で、Twitterを見たら、「見るんじゃねえ!」とか言って、フォロワーの人とケンカしたりしてて(笑)。しかも、本業の歌が素晴らしかったんですよ。YouTubeにもいっぱいMVが上がってて、それがまたかっこよくて。

――出演のオファーは、品川さんが直接交渉されたとか。

品川:Twitterで「HONEBONE カッコいい」ってつぶやいたら、EMILYがエゴサーチしてたみたいで、すぐに反応してくれて。それがきっかけでDMでやりとりするようになったんですけど、ある日、直球で「女優に興味あります?」って送ったんですね。そしたら「興味あります」って返ってきたんで、「じゃあ、今度の僕の映画、お願いします」って。まさか主演だとは思ってなかったみたいで、びっくりしてましたけど(笑)。

それからHONEBONE のCDを全部聞いて、EMILYのブログとかTwitterを見て、彼女のキャラクターを僕なりに理解した上で、脚本を練り直していきました。

──彼女のために当て書きしたわけですか?

品川:というか、ストーリーラインがあって、その上での当て書き、という感じかな。出来上がった脚本をEMILYに送ったら、「これは私だ」って思ってくれたみたいで。脚本に関しては今のところ、手応えはありますね。