<いだてん>荒川良々、ビートたけしとの共演は「神様のような人と一緒にやっている感じ」

2019/09/29 20:45 配信

ドラマ インタビュー

落語家・今松を演じている荒川良々

大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)で、荒川良々が落語家・今松役で出演している。

宮藤官九郎が脚本を、中村勘九郎と阿部サダヲが主演を務める本作では、現在、東京オリンピック招致を目指す田畑政治(阿部)を主人公とした第2部を放送中。日本とオリンピックの歴史物語を、古今亭志ん生(ビートたけし)が語る落語がナビゲートしている。

荒川演じる今松は、志ん生の弟子。師匠思いで面倒見の良い性格から、志ん生に対して失礼な発言をする弟弟子の五りん(神木隆之介)にツッコミを入れることも多い役柄だ。

また、今松のモデルとなっている古今亭圓菊は、志ん生と家族のような関係性であり、献身的に師匠を支えた人物としても知られている。

荒川自身はたけしについて「神様のような人」と語る。尊敬してやまない人物の弟子役をどのように演じたのか、インタビューで聞いた。

本当は会っちゃいけなかったんじゃないか


――最初に配役を聞いたときにはどのように思いましたか?

たけしさんの弟子の役っていうのは…大きかったです。

今までお会いしたことなかったんですが、たけしさんの「オールナイトニッポン」とかを聞いていた世代で、しかも僕は「タイガー&ドラゴン」(2005年、TBS系)で、高田文夫さんの弟子を演じていたんですね。(編集部注:高田文夫は「ビートたけしのオールナイトニッポン」放送作家を務めており、“相方”のような関係だった)

それで、今回はたけしさんの弟子を演じるということが何というか、「…そっか」といろいろと考えました。

――たけしさんとはご共演されてみていかがでしたか?

いやいや、もう緊張します。自分の中では神様のような人と一緒にやっている感じなので、本当は会っちゃいけなかったんじゃないかとか、思ったりもしました。

――たけしさんとはお話される機会はありましたか?

何回かありましたけど、緊張してしまって、そんなに話せませんでした。僕一人に話してくれたっていうわけじゃないんですけど、昔の芸人さんのこととか、「お笑いウルトラクイズ」(1996年ほか、日本テレビ系)の裏話とかを、皆さんにされているのを聞くと、「わぁ」って思いますね。

ポール牧さんとかのお話とかも聞けて、ぜいたくな体験でした。

――今松を演じていて、周りからの反響などはありましたか?

友達とかからは、「たけしさんとしゃべってる?」って聞かれたりはしましたね。あとは物語が面白いねって言われたり。

でも、僕自身について何か言われることはなくて、「たけしさんってどんな人?」っていうことだけです。