恩田陸原作、松岡茉優主演の映画「蜜蜂と遠雷」が、10月4日(金)に公開される。
本作で俳優デビューを果たしたのが鈴鹿央士。そのきっかけを作ったのは、広瀬すずだった。
2017年に公開した映画「先生!、、、好きになってもいいですか?」のロケ地となった高校に、当時通っていた鈴鹿がエキストラで参加したところ、広瀬の目にとまりスカウトをされた。
その後、雑誌「MEN’S NON-NO」で見事グランプリを勝ち取り、同誌の専属モデルに。さらに、100人のオーディションの中から本作の鍵となる風間塵役を勝ち取った。
そして、今年は広瀬がヒロインを務める連続テレビ小説「なつぞら」(毎週月~土朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか)や11月22日(金)公開の映画「決算!忠臣蔵」にも出演することに。
今回、映画公開を前に、本作で風間役を演じた鈴鹿と、彼をスカウトした広瀬の対談が実現した。
鈴鹿のデビュー作をいち早く鑑賞した広瀬は、本作で初めて演技を経験した鈴鹿ついて「感動しました。すごいですね。無重力な世界にいそうな、不思議な存在感でした。普段の央士くんは独特な雰囲気なんですが、リンクする瞬間があって、すてきでした」と映画の中でも、異質な存在感だったと語った。
また、鈴鹿を見つけた経緯についてを聞かれると、映画の撮影中に「なんて顔の小さい子がいるんだろうと思った。顔が小さいのが目立っていた」と明かした。
鈴鹿はスカウト後、「人生が3年間ですごく変わった。映画『蜜蜂と遠雷』もあって、芸能界という世界に入って、すごくたくさんの人に出会って、人との出会いを好きになれた3年間でした」と、広瀬がきっかけで大きく人生が変わったと彼女への感謝を述べる。
広瀬は「このお仕事は、入ってすぐに好きになれる世界ではない。私自身、最初はずっと苦手意識が残っていたので。(鈴鹿を)3年間見ていて、“好き”に出会えたといってくれて、あの時事務所の人に『すごいかわいい、小さい顔の子がいるんです』と言って良かったなと思いました。心配していたんです」と、鈴鹿への思いを話した。
ドラマで共演した印象を聞かれると、広瀬は「共演が思っていたより早かった。せりふを交わすのは少ないんですが、変なドキドキがありました。でも、(鈴鹿は)ひょうひょうとしていました(笑)」とマイペースに見えたと話すが、鈴鹿は「いや、とても緊張していました。リハーサルの時も違和感はありました」と互いに初共演は緊張していた様子。
鈴鹿は、広瀬に対し「すごく尊敬しているし、芸能界に入るきっかけになった方です。尊敬、感謝…。何で僕を選んだんだ?というネガティブじゃなくて、ポジティブな気持ちです(笑)」と、独特な思いを打ち明けた。
広瀬は逆に「見た目よりも上にも下にも見えるのは武器だと思う」と鈴鹿の魅力を語りつつ、「(鈴鹿の)同世代ではなかなかいない。インタビュー中もずーっと黙って(笑)、ピュアな部分もあり、変に変わったりしなさそうなので楽しみです。このままでいてほしいです。それがお芝居にもつながっているんだろうなって思いました」と、鈴鹿の今後に期待した。
最後に映画について、広瀬は「音楽を通して肌で感じたものは人を変えていくんだなと。人を頼ってもいいんだと気付かされました」と感想を語った。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)