玉山鉄二が政治記者を演じての思いを告白「自分がどの情報を選ぶかは、すごく大事なことなんじゃないか」

2019/10/04 19:17 配信

ドラマ

「見ている人がリアルに感じる官房長官像を」(小林薫)


内閣官房長官・近藤道家を演じた小林薫


松岡を取り込もうとする内閣官房長官・近藤道家を演じた小林は、「僕は政治家の役は初めてだったんですけど、引き受けるにあたって『どうしたものかな』と思っていまして。普通の政治家だったら良いんですけど、官房長官ってなるとそう見えないんじゃないかと。

ただ、身近に感じていただくために『お腹の調子の良くない官房長官』を演じたりなんかしたらめちゃくちゃ叩かれそうだし(笑)、それらしくやると見ている人が気持ち悪くなると思って、あまりその辺は深追いせず演じていました。

プロデューサーさんと話していたのは、『裏で実はこんなこと話しているのか』とか、そういう場面で見ている人にリアルに感じてもらえるようになればいいよねっていうことで。せりふはストレートじゃなく、含みを持たせて言ったりするので、やってて面白さはありました。

例えば、政権に都合のいいニュースを書かせるためにトップリーグに情報をリークしたり、ある意味で世論操作のようなことも含めてちょっと『そういうこともあるのかな』と思わせるシーンがあるので、そこは『それらしく』やったつもりです」と、得体の知れない人物をリアルに演じる苦労を語った。

池内博之が奈良へ弾丸旅行した目的は…?


永田町のタブーを暴くというドラマのテーマにちなみ、「撮影中に暴いてしまった共演者の秘密」について話が及ぶと、陣内は「『ロッカーズ』(2003年)という映画を昔撮りまして、まだ無名の頃の玉山くんがオーディションに来た時に『絶対コイツだ!』と思って出てもらったんです。

そうしたら、急に朝ドラに出たりグングン伸びてきて…。彼は僕を踏み台にしてのし上がった男なんです! 本当に盆暮れの付け届けくらいしろって話なんですけど(笑)」と恨み節。すると玉山はすかさず「それ毎回仰られるじゃないですか(笑)」と、共演のたびイジられていることを明かして反撃(?)した。

玉山からの思わぬ暴露に池内も苦笑い!?


一方で、玉山は池内について「打ち上げの席で、牧野(総理大臣・芦原恒太郎役で出演した)佐野史郎さんが『そこに行くと仕事が来る』というパワースポットみたいな奈良のお寺があるって話をしていたんです。

そうしたら次の日、池内さんからそのお寺の写真がLINE届いたんです。打ち上げの翌日に池内さん電車乗り継いで奈良のお寺に行ってるんですよ。『え、そんなに仕事ほしいんですか?』みたいな(笑)」と驚きの告白。

それについて池内は、「上昇志向の塊なので(笑)。滞在時間約30分、日帰りで帰ってきました。まだ(仕事は)何も決まってないんですけど、決まったらInstagramで報告します」と宣言した。

「いろいろなことを感じ取れる作品に」(玉山)


玉山は最後に改めてドラマの見どころなどを語った


最後に玉山は、「こういったメッセージ性が強くて、いろんなところに切り込んだ作品って、少なくなってきたのかなって僕はちょっと思ってて。でもWOWOWさんは、そういう部分に臆すること無く突き進んでいる印象を受けました。

今回の作品は、本当に色々な部分に対して疑いを持ったり、汚職とか、言ってみれば表現しづらい部分がたくさんあるんですが、そこに背中を向けないで男たちが突き進んでいきます。

そして、女性陣の力強さであったり、日々目にする『情報』の大切さであったり、いろいろなことを感じ取れる作品になっていると思います。ぜひご覧になっていただけたら幸いです」と、作品をアピールした。