北村一輝、酒ばかり飲む自分勝手な父親を演じるも「裏側に深い愛情がある」<スカーレット>

2019/10/04 08:15 配信

ドラマ インタビュー

“お騒がせ”父ちゃんを演じる北村一輝(C)NHK

北村一輝「愛情があるからこそ本気で怒れる」


――北村さんが演じる、川原常治についての印象や役のここに注目してほしいという点などはありますか?

ひと言でいうと、“昭和のお父さん”です。今の時代からすると、子どもを叱るときに、怒鳴ってちゃぶ台をひっくり返すなんてことありませんよね。

でも昔は人と人の距離も近く、今のように恵まれた時代ではない分、そう言った貧しさのなかでそれぞれの役目を背負い、一緒に困難を乗り越えていかなくてはならない。だからこそ子どもへのしつけも厳しくなったりするのだと思います。まだ時代背景が戦後ということもあるかと思います。

一見すると、亭主関白で、酒ばかり飲んでいる自分勝手な父、借金もしたりと、いいことゼロですが、常治には「怒る」の裏側に深い愛情がある。愛情があるからこそ怒鳴ったり、愛情があるからこそ本気で怒れる、その絆が家族にも伝わっていて、根本には必ず愛がある。

表面的には「もう常治という親父、いいかげんにしろ!」と感じる時もあると思いますが、見ているとなにか憎めない。そんなところがあるキャラクターではないかと思います。