――収録に参加されてみて、現場の印象はいかがでしょうか?
すごく楽しいです。たとえば百合子役の子役は年齢があがるにつれて、どんどん変わっていきます。これは長い期間を描くドラマのだいご味だと思います。成長の過程を見ることができ、家族を作っていける。そういった部分では、やはり短編のドラマとは違うおもしろさがありますよね。
ひとつ注意していることと言えば、自分も含め、大阪ことばはネイティブ同士で話していると、話すスピードがすごく速くなってしまいます。だから気を抜いてしまうと、感情が乗ってくるにつれ、会話がどんどん速くなり、関西出身ではない人には聞き取れない会話になってしまいがちです。
気持ちが乗っているときは速いし、逆に遅くなったときは「あ、途中で気づいたな」と思ってください(笑)。それはそれで見ていておもしろいのではないかと思います。
収録に参加して一番の印象は、喜美子の子ども時代を演じている川島夕空ちゃんですね。もう本当に元気で度胸もあり、関東出身にも関わらず、しっかりと大阪ことばのせりふも覚えて完璧に準備していて、すごく「えらいなぁ」と関心していました。彼女の持っている根本的な明るさや目の強さも印象的です。
2人で「何してんねん!」のような、ボケとツッコミを何度もやっていました。仲がいいからこそできる、大阪ならではの対話です。全国的に見るとわかりにくいかもしれませんが、大阪だと親しいからこそツッコミを入れたりしますよね。「あほか!」の中にも親しみがある。
そういった部分を取り入れ、2人で一緒に雰囲気を作りました。時間が空いているときにはなるべく子どもたちと話をしていましたね。子どもたちがなるべくやりやすいようにと、あたたかい現場づくりを心掛けていました。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)