中井貴一と佐藤浩市が、10月11日に東京都内で行われた映画「記憶にございません!」(公開中)の超大ヒット舞台あいさつイベントに登場。観客動員数230万人、興行収入は間もなく30億に届くという空前のヒット作の撮影裏話などを明かした。
本作は、三谷幸喜監督が政界をテーマに描いた物語で、主演の中井が国民から嫌われ、史上最低の支持率をたたき出した主人公の“史上最悪の総理大臣”黒田啓介に扮(ふん)する。
ある日、黒田は一般市民の投げた石が頭に当たり、記憶喪失になってしまう。それにより金と権力に目がない悪徳政治家から、一夜にして善良で純朴な普通の「おじさん」に変貌。
黒田は国政の混乱を避けるため、国民はもちろん、大臣たち、家族にさえ、記憶を失ったことを隠し、直近の秘書官たちに助けられながら、ギリギリなんとか日々の公務をこなしていく…というストーリーだ。
大型の台風19号が関東に迫る中で行われたイベント。主演の中井は開口一番「本当にとんでもないときに(笑)。ようこそお越しくださいました」とあいさつし、会場を沸かせる。
本作は9月13日の公開で、もう1カ月近くたつことから「今日舞台あいさつの仕事があるんだって(家族に)言って、『何? 何の映画?』って言われて、『記憶にございません!』って言ったら、『まだやってんの?』って言われましたけども(笑)。これ異例なことだと思います。
大ヒット御礼って1回くらいなもので、2回やるのはどういうことなんだろうって、われわれ2人も戸惑っておりますが、本当に齢60歳を迎えそうなおじさん2人が、台風の日に舞台あいさつに出るっていう…、本当に足を運んでくださってありがとうございます!」とあらためて、感謝を込めた。
そして謎のフリーライター役の佐藤は「はじめに…何でここにいるのが三谷幸喜じゃなくて俺なんだよ!」といきなり苦言を呈し、中井も「普通は三谷幸喜なのよ。俺もいなくても、三谷はいるはずなんだよね。でも、仕事らしいんだよ」と乗っかり、舞台の仕事で欠席の三谷監督をいじる。
すると佐藤は「仕事なんだ…。そういうわけで、代わりにきました佐藤です。本当に何度見ても楽しく思えるというのが三谷作品の一番の魅力だと思います。外は大変ですけど、皆さん今日は笑って帰ってください」と呼び掛けた。
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