1964年の東京オリンピックに向けて物語が動き出す大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)。
阿部サダヲ演じる田畑政治が事務総長となり、オリンピック組織員会が発足する。そんな田畑を支え、二人三脚で活躍するのが松坂桃李演じる岩田幸彰だ。田畑から懇願され秘書になり、オリンピックを成功に導いていく人物でもある。
今回は松坂に、ドラマの裏話やキャラクターの魅力などを語ってもらった。
――第1回以降、岩田は出演シーンが少なかったですが、第40回から始まる最終章からは、岩田ら1964東京オリンピック組織委員会が物語のメインになりますね。
最初に岩田を演じたのは昨年の9月。そこから年を越し、一視聴者としてドラマを楽しんでいました。役所広司さん演じる(嘉納)治五郎さんが亡くなった回は、悲しくなりましたね。この作品の三人目の主役が欠けてしまったような気がして。普段、自分が関わっている作品をこのように見ることはなかなかないので楽しかったです。東京オリンピックを開催するまでの裏にこれだけの人が動いて、血と涙と汗と鼻水の結晶があったなんて。そういう人々の生きざまを、クスッとさせながらもドラマチックに伝える宮藤(官九郎)さんの脚本はやっぱり面白いと思いました。
――昨年撮影したのはどのようなシーンだったんでしょうか?
オリンピック開催が東京と決まった瞬間のシーンです。阿部さんと東京都知事・東龍太郎役の松重豊さんと一緒に“東京”と書かれた冊子を掲げて。
そのときは、いわゆるハイライト的なシーンばかりを撮っていたので、皆さんとは『どういうテンションでやればいいんだろう』という話をしていました(笑)。台本を読んでも、(そのシーンに至るまでの出来事が)書いていなかったんです。
とりあえず、全員が熱量を大爆発してやったのを覚えています。その後、本格的にクランクインするまでは、本当に撮影があるのか半信半疑になってしまって…。東京都知事の東龍太郎役の松重(豊)さんとは、別のドラマでご一緒させていただいていたのですが、『役を覚えていないよね』みたいな話をしていました(笑)。実際に都知事室のセットに立ったら思い出しましたけど。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)