高杉真宙&佐野岳“鎧武”以来の共演に「お互いにいいところを見せたかった」

2019/10/11 09:25 配信

映画

長村航希が演じたのはミステリー同好会の部長・クロサキ


長村は撮影当時23歳だったが、ミステリー同好会の仲間を演じた板垣について「初日の現場で僕の演技に大笑いして『お前、最高だな!』と言ってきたんですよ。でも、板垣さんはその時に17歳くらいで…。それ以来、僕は“板垣先輩”と呼んでいます」と暴露。

板垣は焦りながら「人って衝動的になると、つい『お前』って呼んじゃうんですよ!(笑) それだけ演技が素晴らしかったっていうことです」と言うが、長村は納得してなさそうな表情。

だが、それをきっかけに二人は親しくなり、今でもよく食事に行く間柄だそうで、板垣の携帯のトップ画像は長村のスケジュールになっているとか。

それを受けて「靴を買いに行くのにも付き合ってくれて、今日もその時に買ったおそろいの靴を履いてきました」と長村。板垣が「見た、見た」と返して私語状態になり、佐野から「楽屋でやれ!(笑)」と一蹴された。

続けて板垣は「普段の僕はクールな感じに見られていますけど、この映画の現場はコメディーの空気感があって、ボケやすかったです」とコメント。これには芦塚監督から「この映画、コメディーじゃないから!(笑)」とツッコミが入った。

板垣瑞生が演じたのはミステリー同好会の夢野正太郎


また、小林少年のひ孫役について、高杉は「原案(の小説)に引っ張られることなく、新しい少年探偵団の形を作りたいと思ったので、原案よりも台本に頼って演じました。映画全体もアニメやCGが入ってポップな形になっている」と、新感覚の作品であることをアピール。

明智小五郎のひ孫役の堀田も「明智小五郎のひ孫という部分にプレッシャーはありましたけど、私も原案を意識せずに演じました。高杉さんの言葉がすべてです」と同意した。

最後に高杉は「撮影中は毎日学校に行っているような感覚で、みんなとワイワイ楽しんでいました。いろいろな方に伝わり、知ってもらえるような機会となる仕事をしたいと思っていたので、今回の作品をやらせてもらったのはすごくうれしいです。映画を見てもらい、小説にも手を伸ばしてもらえたら」とアピール。

芦塚監督は「映画は2年前に撮影されました。僕が編集に1年ほど時間をかけてしまったので。でも、それだけに楽しんでもらえる作品になったと思います。今のこの時代に2年前の彼らの姿を見ることができるのは、この映画だけ。かなりレアです」と自信たっぷりに聞かせて、舞台あいさつを締めた。

その後、観客をバックにした写真撮影に入ろうとすると、場内に謎の声が響きわたり、本作の“宣伝部長”を務めている怪人二十面相が登場。観客の拍手で迎えられた二十面相はキャスト陣や監督と共に、写真撮影にも参加した。

サプライズで登場した怪人二十面相は、芳狼(高杉真宙)の元へ


取材・文=青木孝司