仲野太賀と衛藤美彩のW主演映画「静かな雨」が東京フィルメックスで入選

2019/10/12 14:36 配信

映画

W主演映画「静かな雨」で「第24回釜山国際映画祭」のレッドカーペットを歩いた仲野太賀と衛藤美彩、中川龍太郎監督の舞台あいさつのコメントが到着(C)2019「静かな雨」製作委員会/宮下奈都・文藝春秋


仲野太賀衛藤美彩のW主演映画「静かな雨」が、映画祭「東京フィルメックス」のコンペティション部門に入選。

また、「第24回釜山国際映画祭」でレッドカーペットを歩いた主演の二人と中川龍太郎監督の舞台あいさつでのコメントも到着した。

中川龍太郎監督コメント


「韓国の監督の言葉や映画に散々励まされながら育ててもらったと思っているので、そうい 意味でもここで上映できたことをありがたいと思っています」と中川龍太郎監督(C)2019「静かな雨」製作委員会/宮下奈都・文藝春秋


映画は世界の窓だと思うのです。

この映画は東京の片隅で暮らす普通の人間のおとぎ話で、仲野太賀さんと衛藤美彩さんが傷ついた孤独な二人の男女を演じてくれています。ここにいる皆さんと、彼らの気遣いやまなざしを共有できたことを誇りに思います。

自分は韓国に来たのは初めてなのですが、韓国の監督の言葉や映画に励まされながら育ててもらったと思っているので、そういう意味でもここで上映できたことをありがたいと思っています。

今の時代は閉塞感があって、のびのびと生きられない若い人がいっぱいいると思うのです。それは自分も含めてですが。そういう中でいかに生きるのか。それはやはり「無償の贈与」というのでしょうか。

自分のためではなく人のために生き、相手に与えることに集中する。それこそが閉塞感によって生まれた孤独を埋め合わせることができる唯一の方法だと思うのです。そのようなテーマに、細やかかもしれませんがこの映画は挑戦しました。

また、主演の二人は本来であれば本格俳優とアイドルということで掛け合わさることのない二人だったと思うのですが、この作品の中では一つの世界の中で溶け合ってくださっています。その姿をぜひ皆さんに見ていただきたいです。

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