2019年は深田晃司監督の映画「よこがお」で主演を務め、確かな演技力で観客を圧倒した筒井真理子。白石組初参加となる本作では、15年ぶりに帰還したこはるを温かく迎え入れる、未亡人のタクシー会社事務員・柴田弓を演じている。
子どもたちを守るために愛する夫を殺めた、こはるの勇気を笑顔で称えつつ、自身は義母の介護に疲弊し悩みを抱えているという複雑な役どころで、筒井にしか表現できない、繊細な女性像を堪能できるキャラクターとなっている。
MEGUMIは、2019年もドラマ「偽装不倫」(日本テレビ系)や、映画「台風家族」「アイネクライネナハトムジーク」など、話題作に立て続けに出演。白石監督作品は「孤狼の血」(2018年)に次いで2作目の出演となる。
本作でMEGUMIが演じているのは、大樹(鈴木)の妻・稲村二三子で、15年前の事件も手伝って内向的な夫とのすれ違いに悩み、娘を連れて離婚を申し出るという役柄。
MEGUMIは吃音症でコミュニケーションを苦手とする夫に対し、向き合ってもらえない怒りや寂しさを真正面からぶつけるという感情的なキャラクターを熱演。進化を続ける女優・MEGUMIの演技を、存分に堪能することができる。
お笑いコンビ・千鳥として幅広い世代から支持を集める大悟は、俳優活動も積極的に行っており、「漫才ギャング」(2011年)、「莫逆家族 バクギャクファミーリア」(2012年)、「Zアイランド」(2015年)などに出演。
アニメ映画「夜明け告げるルーのうた」(2017年)、「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~2人の英雄~」(2018年)では、声優も務めた。
その大悟が本作で演じるのは、堂下(佐々木)の過去を知るチンピラ・友國淳也で、お笑い要素を封印し、ドスのきいた声で迫力満点なヤクザを熱演。
大悟自身は、初仕事となった白石監督について「『クセ』は強くなかったですね」とおなじみのフレーズで印象を語りつつも、「とても優しい、紳士な方でした。撮影は、緊張しました。フワッフワしたまま、こんなことになるんや、と思いました」と振り返った。
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