――ご自身の役柄についての印象や、役のここに注目してほしいという点はありますか?
私の演じる大久保のぶ子は“女中業のスペシャリスト”です。私の父は、文楽の人形遣いをしていたので、私が幼いころはよく父の後援会長さんのお宅へ遊びに行っていたんです。
そのお宅には家のことをすべて仕切る女中さんがいて、その家の奥さんをはじめ全員に頼りにされていました。料理も上手だし、礼儀作法にも厳しい。女中のかがみのような方でした。
この役をいただいたときに、まっさきにその方を思い出しましたね。昭和の時代の女中さんをまぢかで見ることができたのは幸せでした。
大久保もとても喜美子に厳しいですが、 本当はいい人。でもいい人に見えたらおもしろくないので、視聴者の皆さんに憎まれたら、しめたもの、と思いニコりとも笑わず演じました。
――収録に参加されてみて、現場の印象はいかがですか?
北村一輝さんのこれまでの役をテレビなどで拝見していたので、「気難しい人なのかな」と思ってたんですが、関西ことばを流ちょうに話す、とても気さくな方でした。
しかも北村さんとは誕生日が一緒なんです! 7月17日ですが、北村さんが「蟹座は良い人が多いんですよ」って(笑)。
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